哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

映画等のこと㉓ 2023年4月~2024年3月までの連ドラたち

■ 2023年4月~2024年3月までの連ドラたち

 最近(2023年4月~2024年3月頃に放送終了した作品)もたくさんの連続ドラマを見た。

 視聴したのは、「どうする家康」(NHK・主演:松本潤)、「らんまん」(NHK神木隆之介)、「ブギウギ」(NHK・主演:趣里)、「勝利の法廷式」(日本テレビ・主演:志田未来)、「だが、情熱はある」(日本テレビ・主演:髙橋海人、森本慎太郎)、「CODE―願いの代償―」(日本テレビ・主演:坂口健太郎)、「厨房のアリス」(日本テレビ・主演:門脇麦)、「VIVANT」(TBS・主演:堺雅人)、「下剋上球児」(TBS・主演:鈴木亮平)、「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS・主演:西島秀俊)、「#居酒屋新幹線」(TBS・真島秀和)、「特捜9 season6」(テレビ朝日・主演:井ノ原快彦)、「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(テレビ朝日・主演:伊藤沙莉)、「ハヤブサ消防団」(テレビ朝日・主演:中村倫也)、「グレイトギフト」(テレビ朝日・主演:反町隆史)、「きのう何食べた? Season2」「風間公親―教場0―」(フジテレビ・主演:木村拓哉)、「ばらかもん」(フジテレビ・主演:杉野遥亮)、「時をかけるな、恋人たち」(フジテレビ・主演:吉岡里帆)、「パリピ孔明」(フジテレビ・主演:向井理)、「いちばん好きな花」(フジテレビ・主演:多部未華子 他)

 以上の中から印象深い作品を紹介していく。

●「だが、情熱はある」(日本テレビ・主演:髙橋海人、森本慎太郎

 オードリーの若林正恭(髙橋海人)と南海キャンディーズ山里亮太森本慎太郎)のユニットたりないふたりへ至るまでの半生を、二人の著作等を原案として描いた作品。タイトルの通り二人の情熱、そしてコミュ障ぶりや優柔不断加減が、とても良い。
 若林、山里に加え、戸塚純貴が演じた春日俊彰もいい奴なんだなと思えた。マイペースなようでしっかりと周りが見えているときもあったり。なんかこう登場人物たちの、青春のもやもやみたいなのとか、それが結果に結びついたり結びつかなかったりする様子から、目が離せなかった。

●「いちばん好きな花」(フジテレビ・主演:多部未華子 他)

 多部未華子松下洸平今田美桜神尾楓珠が、それぞれ人間関係に違和感を覚えている若者を演じた。私自身は松下洸平演じる春木椿の、初対面の人には話せるのに二回目は無理という様子に、深く共感してしまった。彼は初対面の人と話すため、煙草を吸わないのに喫煙所に行ったり、毎回美容院を変えたりする。私はそんなことまではしないけれど、でも二回以上会った人と話せなくなるのは同じ。あれは何なのだろうね?
 四人は婚約者が出ていってしまった椿の家に集まり、友達関係になるのだけれど、四人に共通して大きな影響を与えた志木美鳥の存在が次第に明らかになってきて……。
 そんな人間関係にやや難のある四人が、一歩進み出す感じの終わり方だったのだけ、良くないのではという声を聞いた。四人のあるがままの姿が続いていく終わり方のほうが良かったのでは? と。それはたしかに、そうかもしれない。

●「#居酒屋新幹線2」(TBS・真島秀和

 損保会社の内部監査部署に勤める高宮進(眞島秀和)が、地方に出張に行き、各地の名産品(酒とつまみ)を購入(仕込み)し、主は自分・客も自分という居酒屋新幹線を開店、宴を楽しみながら東京に帰ってくる様子を描く。
 前回は東北方面だったが、今回は北陸や上越方面。ドラマであり、現実の飲食店を紹介する旅番組のようでもあり。食べ物的には、上田編で紹介された、富士アイスのじまんやきやはすみふぁーむの自家製鶏ハムは記憶に残っている。ドラマ的には、志偉との交流を描いた、敦賀編や福井編はちょっとほっこりした印象。

●「らんまん」(NHK・主演:神木隆之介

 私的朝ドランキングを以下の通りに更新する。
 おかえりモネ→エール→らんまん→あさが来た→わろてんか→べっぴんさん→とと姉ちゃん→舞いあがれ!→ひよっこ→ちむどんどん→なつぞら→カムカムエブリバディ→ブギウギまんぷく→スカーレット→半分、青い。→おちょやん
*1

 「らんまん」については、「あいみょん「愛の花」のこと」や「2023年8月の徒然なること」で度々触れていることからもわかる通り、私は好きなんだと思う。植物学者の牧野富太郎を模したキャラクター・牧野万太郎を神木隆之介が爽やかに演じた。彼を支える妻・寿衛子を演じたのは浜辺美波。万太郎は、酒蔵の跡取りという身分を捨てて上京、自分の理想通りの植物図鑑を刊行するため、研究の傍ら石版印刷所で働き、印刷術を学ぶ。
 寿衛子や志尊淳が演じた使用人の竹雄らに多大な迷惑をかけながらも、研究に、自分の関心のある分野に邁進して、東京帝国大学植物学教室の面々らも巻き込んでいく様子が、まっすぐで綺麗であった。

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*1:ぶ のこと」で想定したよりも「ブギウギ」は順位下げました。