哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

【能楽どうでしょう】

2021年9月の徒然なること

■2021年9月の読書のこと「華より幽へ 観世榮夫自伝」 ●「華より幽へ 観世榮夫自伝」(観世榮夫・北川登園/白水社)のこと 観世榮夫は七世観世銕之丞雅雪の次男として1927年8月3日に誕生。兄は観世寿夫、弟は八世銕之亟静雪、現在の銕之丞暁夫は甥にあたる。…

東京2020 オリンピック・パラリンピック能楽祭 ~喜びを明日へ~「翁 十二月往来・父尉延命冠者」他 @国立能楽堂 のこと

■東京2020 オリンピック・パラリンピック能楽祭 ~喜びを明日へ~「翁 十二月往来・父尉延命冠者」@国立能楽堂 のこと 東京・千駄ヶ谷の国立能楽堂にて、東京2020 オリンピック・パラリンピック能楽祭 ~喜びを明日へ~ 第一日目 を拝見した。こちらは1945…

2021年7月の徒然なること

■2021年7月の徒然なること このブログ「哲学講義」には副題がついていることを、ご存知だろうか? 今は「仇櫻堂日乗」としている。仇櫻堂というのは私が一箱古本市に出店するときの屋号である。その前は「あるいは哲学抗議」であった。ブログを開設した当時…

2021年6月の徒然なること

■2021年6月の徒然なること 眠り過ぎて(昼寝)、自己嫌悪になりながらこれを書いている。「心が眠りたがっているんだ」というタイトルが思い浮かぶが、その話は今はおいて、一心不乱に徒然する。 ●2021年6月金春円満井会定例能(2020年6月延期分)第1部「加…

読書会のこと①「能の物語りを読んでみよう!-加茂-」

■能の物語りを読んでみよう!-加茂- のこと シテ方金春流能楽師の柏崎真由子さんが主催する、オンライン(zoom)での、謡本(能の台本)の読書会である「能の物語りを読んでみよう!-加茂-」に参加したため、感想を記す。なお柏崎さんは、2021年6月26日…

第31回久習會のこと @国立能楽堂「船弁慶」他

国立能楽堂(東京都渋谷区) 最近、拝見した能楽公演の感想を記す。 ■2021年3月30日(火)第31回久習會のこと @国立能楽堂「船弁慶」他 シテ方観世流橋岡家の玄人門下による、第31回久習會公演を拝見した。狂言「魚説経」能「船弁慶」。 能楽公演は原則的に…

映画等のこと③2021年3月までの連ドラたち

■映画等のこと③2021年3月までの連ドラたち 最近(2021年1~3月頃に放送終了した作品)もたくさんの連続ドラマを見た。「六畳間のピアノマン」(NHK)「相棒 season19」「にじいろカルテ」「24 JAPAN」(以上、テレビ朝日)「俺の家の話」「天国と地獄~サイ…

2021年2月の徒然なること

■2021年2月の徒然なること ーALCA DELI.ー(門司港名物焼きカレー・千駄ヶ谷) さあ今月もやってまいりました、貴方と私の徒然タイムです。 ●もしも偉人が旅したら ~行き先は室町時代⁉~ のこと @宝生能楽堂「三輪」他 宝生能楽堂にて、「もしも偉人が旅し…

第五回善之会のこと @観世能楽堂「寿来爺」

2021年が始まったが、気にせずに2020年12月に拝見した舞台の感想を記す。 (左)銀座マロニエ通り/観世能楽堂 ■2020年12月22日(火)第30回久習會のこと @国立能楽堂「春栄」他 久習會はシテ方観世流の橋岡會の門下生による公演である。能「和布刈」狂言「…

絵画等のこと③「能をめぐる美の世界」@静嘉堂文庫美術館 他

あやしうこそものぐるほしけれなので、2020年11月の徒然なる絵画等のことを、大いに語ります。 ■絵画等のこと③ ●「成田美名子原画展」@有楽町マルイ8Fイベントスペース 有楽町で開催された、漫画家のの成田美名子の原画展。整理券制で15分ほど待たされ、ま…

2020年11月くらき蝋燭能のこと @久良岐能舞台「六浦」

■2020年11月くらき蝋燭能のこと @久良岐能舞台「六浦」 久良岐能舞台(横浜市磯子区) / 能「六浦」の舞台である称名寺(横浜市金沢区) ●蝋燭能のこと そもそも能とは野外で演じられていたものだそうだ。能舞台を囲むように敷き詰められた白洲(白い小石)…

2020年8月の読書のこと「機巧のイヴ」

■機巧のイヴ(乾緑郎/新潮社)のこと 「乾緑郎の改変歴史時代SF《機巧のイヴ》三部作完結! - 新刊めったくたガイド|WEB本の雑誌」を読んで、この作品に興味を持った。読んでみて、大正解。少し前に今年はあまり面白い本に出会っていないと記したが、先日…

2020年8月金春円満井会定例能のこと @矢来能楽堂「葵上」

■2020年8月金春円満井会定例能のこと @矢来能楽堂「葵上」 ●2020年8月金春円満井会定例能第3部「葵上」のこと 去る8月10日(月・祝)、東京・神楽坂にある矢来能楽堂で催された、金春円満井会定例能を拝見してきた。これは当初、4月18日(土)に開催を予定さ…

2020年7月の読書のこと「レバノンから来た能楽師の妻」

■レバノンから来た能楽師の妻(梅若マドレーヌ/岩波書店)のこと まず、レバノンとはどこですか、という話であるが、下の通りである。 中東である。本書でも簡単に経緯が解説されているが、レバノンは政情不安定な国であるそうだ。フランス委任統治下にあっ…

能の演目のこと②

■能の演目のこと(場面 / 上演時間) 下記のWebページ、”the能ドットコム”の”能楽・演目事典”に掲載の92曲のDATA欄より情報をとり、能の場面(舞台)や上演時間に従って、整理を行う。現在演じられている能の曲目は約240曲だそうなので、その半分も網羅でき…

能の演目のこと①

■能の演目のこと(題材・典拠 / 作者) 下記のWebページ、”the能ドットコム”の”能楽・演目事典”に掲載の92曲のDATA欄より情報をとり、作者や題材等に従って、分析を行う。現在演じられている能の曲目は約240曲だそうなので、その半分も網羅できていないが、…

平知盛のこと

■平知盛のこと 「見るべき程の事をば見つ。今はただ自害せん」みたいなことを言って、壇ノ浦に沈んだ人を知らないだろうか。そう、高校の古典の教科書等でご存知の方も多いであろう、平知盛である。父は平清盛で兄弟に宗盛や建礼門院徳子(高倉天皇の中宮で…

能舞台の世界 ( 小林保治・表きよし[編集] 石田裕[写真監修] /勉誠出版 ) のこと

中尊寺鎮守白山神社能楽殿 ■能舞台の世界 ( 小林保治・表きよし[編集] 石田裕[写真監修] /勉誠出版 ) のこと 標題の書籍を読了した。この本は二部構成で第一部は能舞台の歴史や概略、鏡板の松についてなど、能舞台全般のことが記されている。第二部では、各…

日本舞踊「歌舞伎舞踊」×能楽「仕舞」 @青葉の森公園芸術文化ホール のこと

■日本舞踊「歌舞伎舞踊」×能楽「仕舞」 @青葉の森公園芸術文化ホール のこと おなじテーマの日本舞踊・能楽の踊りを、演者による解説を交えて見比べます。2020年2月23日(日)13:00開演演目:菊慈童(枕慈童)、松風出演・講師:藤娥勘寿娥(日本舞踊藤間流…

巴・鵜飼のこと

■立春能 @宝生能楽堂 のこと 2020年(令和2年)2月2日、我が職場の来館者用記念スタンプの「2」が枯渇した日、私は宝生能楽堂の女性能楽師による会を拝見していた。 女性がシテ(主役)を勤める能と、その合間に狂言を6時間ぶっ続けで鑑賞できて、自由席5,0…

続々・最近見たもののこと

以下の通り、最近見たものについて説明するものである。3つのトピックをあげて計画されしこの記事であるが、3つ目の記事を書かないという荒業によって完成を見た。その分、2つの記事について、濃度の濃いものになっているかというと、そういうわけでもない。…

名残の花(澤田瞳子/新潮社)のこと

名残の花 作者:澤田 瞳子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/09/26 メディア: 単行本 ■名残の花のこと いまもっとも勢いのある若手時代小説作家である、沢田瞳子の『名残の花』を拝読しました。元南町奉行の老武士鳥居胖庵と、金春座の地謡方の若手能楽…

東北・船弁慶のこと

先日、矢来能楽堂で行われた円満井会定例能を拝見した。その時の演目について、思ったことと学んだことを記す。(注連縄が張ってありました、お正月だからでしょう) ■東北のこと すべで津軽弁で上演される、珍すいお能。東北地方出身の僧がいわぐありげな梅…

小督・羽衣 のこと

先日、宝生能楽堂で行われた銕仙会定期公演を拝見した。その時の演目について、思ったことと学んだことを記す。 ■小督のこと あるところに夫婦がいた。裕福な夫婦で召使を何人も抱えていたが、その妻に付いている召使の一人に夫が手を出し、惚れこんでしまっ…

頼政・葛城・百万のこと

百万……? 能を見る前は、できるだけその演目について、知ってから鑑賞するようにしている。特にこのところ大切に感じているのは、詞章を読み込むことである。能の詞章(セリフとウタイ)は、室町時代の文語で書かれているので、意味がパッと分からないことが…

井筒のこと

井筒のこと 能の有名な曲の一つに、井筒という曲がある。今日はそれについて話をしよう。 この曲は平安初期に成立した歌物語である、伊勢物語の23段(および大和物語)にて語られる、筒井筒の話に取材している。伊勢物語で、昔、男ありけり、と語られる昔男は…

能楽師の娘のこと

■能楽師の娘のこと 先日、TBSの世界ふしぎ発見!での「万葉集~千年の時を超える日本人らしさの秘密」において、大倉流小鼓方能楽師の人間国宝、大倉源次郎師のご息女である、大倉未沙都さんがミステリーハンターとして出演なさっていた。2013年に同番組の13…

み絲之會:第一回素謡・仕舞の会のこと

■み絲之會:第一回素謡・仕舞の会のこと 以前拝見した、2019年5月31日のみ絲之會第四回公演と、先日8月7日の能楽金春祭りにおいて、8月29日のみ絲之會の第一回素謡・仕舞の会のチラシを頂いた。それぞれの過去の公演の観能の記録は、以下の記事に載っている…

亜熱帯

汝にかかわりなきことを語るなかれ しからずんば汝はこのまざることを聞くならん ■古書店 分厚いハードカバーの本の表紙には、開かれた本、浜辺とヤシの木、そして人間が描かれていた。本のタイトルは『熱帯』とある。 私はその本を持って、電車に揺られてい…

今週は投稿をおやすみしますのこと

■今週は投稿をおやすみしますのこと さて、これまで一年以上の長きに渡って、毎週一件(以上)の投稿ペースを守ってきたのだが、この程、誠に残念ながら、それをおやすみしたく、こうして事情の説明を述べるものとする。 そもそも、今週(2019年7月14日)に投稿…