哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

金沢のこと

■金沢のこと

金沢21世紀美術館

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 この美術館は特異な美術館である。美術館の建物の内外には、十点ほどの、彫像やインスタレーションアートが存在し、それらを一部無料で鑑賞できる。すべてを鑑賞するためにはその時の企画展示のチケットを買わなければならず、私が訪れた際は、インドネシアのアーティスト、アイ・チョー・クリスティンの霊性と寓意という展示と、起点としての80年代と題して、日本の現代アートを展示していた。

 館内のすべての常設展示に触れるには、この両方のチケットを買わねばならない。正直、どちらも現代美術であり、その優劣は別として、大衆を引き付ける種類の作品には思えなかった。しかし、朝からチケット売り場は大行列である。その多くが、おそらく写真を掲出した、スイミングプールを見たくて訪れている、他県からの観光客であろうと思う。

 上手い売り方だと思う。美術館自体がアートである。それを見るために別個のアートのチケットを買わせる。目玉は美術館自体であるから、展覧会の作品はそこまで客を引けるものでなくてよい。しかもこのプール、写真を載せた上からの見学は、無料である。下に沈んでいる人々は、展覧会のチケットを買って潜っている、このプールだけは、上からも下からも写真撮影が可能だ。ゆえにSNS等を通して、このプールは拡散される。上からプールを眺め、そこをうごめく人々を眺めるのは、それなりに楽しい。でも見たいじゃない、せっかく行ったのだから、水底からの景色も。

 

https://www.kanazawa21.jp

 

●金沢白鳥路ホテル山楽

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 金沢と言って、イメージしている食材が一つあった。のどぐろである。どうやら白身魚の王様、と呼ばれているらしい。その呼称はともかくとして、確かに美味しい魚である。私は寿司で食べたことがあり、そのイメージから生でいただく魚という認識であったが、今回の宿では塩焼きで出されて、大変美味しかった。寿司にするより、良いかもしれない。程よい油と、魚の旨味が、深く味わえる気がする。隣に並んだ、金沢の郷土料理、鴨の治部煮も、大変美味しかった。鴨がほろほろに煮えていて、味は醤油ベースなのだが、味噌が入っているのではと思うほどまろやかな味がした。それだけ食材の旨味が出ているということである。素晴らしかった。

 

 

sanraku.premierhotel-group.com

 

 

金沢能楽美術館

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 21世紀美術館と並んで、薄暗く人気のない美術館がある。そう、それが能楽美術館である。ここではたくさんの能面、能装束、楽器が展示されているほか、なんと写真のような、コスプレ……、能面と能装束の体験ができる。さあ、みんなも最高にホットなスポット、金沢能楽美術館に行って、能楽に触れてみよう。

 というのは置いておいて、この美術館で面白いと思ったのは、一階の展示室の地面に絵と文字が書いてあって、能舞台の橋掛かりから入って、能舞台の大きさ、囃子方の位置、柱の位置などを実感できる作りになっている点。能を知らない人が、さあっと能に触れるのにぴったりの施設だと思うので、是非遊びに行ってみては、いかがでしょうか。

 

www.kanazawa-noh-museum.gr.jp