哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

マインドフルネスのこと

 

■マインドフルネスのこと

 
サステイナブルのこと

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     サステイナブルなひと、

 生 活 ク ラ 

 

 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会のキャッチコピー、サステイナブルなひと、今まで、サステイナブルな人、かと思っていたのですが、先日ふとサステイナブルな日と、なのではないか、という可能性に気づき始めました。グーグル先生の意見は、上の画像の通りです。是非、皆さんのご意見を聞かせてください。ちなみにサステイナブルとは持続可能なことだそうです。

 

seikatsuclub.coop

 

●コーピングのこと

 『コーピングのやさしい教科書』(伊藤絵美、宝島社)を読んだ。コーピングとはストレス(ストレッサー、ストレス反応)に対する、意識的な対処のことである。

 ストレスへの対処ということで、まずはストレスに気づくことが大切だ。生活の中でのちょっとした出来事から起こる、ストレス反応、身体で感じている疲労や胃の痛み、不安や苛立ちなどの感情、そしてあの人は嫌な人だなどの思考、こういったものをきちんと認識せずに押し殺していると、いずれ一杯になってコップから水がこぼれるように溢れてしまう。そうならないために、自分の状態をきちんとモニタリングして、それに対して、(この本ではそのストレスの原因に働きかけるのではなく、)主に認知(思考)と行動に働きかけることで、丁寧にストレスに対処していく手順が説明されている。沢山の種類のコーピングが、広く浅く、しかしわかりやすくまとめられているので勉強になった。

 

折れない心がメモ1枚でできる コーピングのやさしい教科書
 

 

●マインドフルネスのこと

 さて、その中でも、特に私が気になったのが、本書で最強のコーピングと謳われているマインドフルネスである。マインドフルネスとは今・ここをあるがままに五感で味わい、そして手放すことであるらしい。

 例えば自分の中で湧き上がる感情や思考。時折、イライラしている自分に対してイライラしてしまったり、ここでイライラしてはいけないな、等と価値判断をしてしまうことがある。マインドフルネスではあるがままにその感情を受け入れる。ああ、今イライラしているな、とか認識しても、それに対して良い悪いを決めない。ああ、今のイライラは自分史上で40%くらいのイライラだな、とか考える。そして、あーイライラが60%くらいに増えてきたぞとか、なんでサステイナブルなんてキャッチコピーにしたんだろうという思考が浮かんできたりとか、そういうのを全部、自分の中で実況中継してみたり、そういう心に浮かんだものを、川を流れる葉っぱに乗せるイメージで、ぽんぽん見送っていったりする。

 私がこのマインドフルネスのワークで、最も印象に残っているのが、壺のワークである。これは実際に壺を用意してもいいし、想像の中の壺でも良いのだが、そこに心の中のもやもやを預けるのだそうだ。蓋のついた箱等と異なり、壺は口が空いているので、いつでもそのしまった気持ちや考えがそこにあるか、確認することができる。今の悪い感情や思考はそれはそれとしてあるがままに受け止めて、一度、壺に預けておく。それをしばらくして、壺から出して見返せば、案外、違った見方をして、穏やかにその気持ちとも向き合えるのかもしれない。

 そういう、柔軟さを手に入れることで、私は現代社会を生き残っていける、サステイナブルな人になるんだ、きっと。うふふふふ。