■さだまさしさんのコンサートへ
2018年11月17日、私は千葉県市川市で行われた、さだまさしさんのデビュー45周年記念コンサートに行ってきた。開演時間は17時であったが、生憎と日中に仕事が入ってしまい、私は途中(メドレーの無縁坂の途中)からの参戦となった。着席して早々に、「北の国から」が始まり、みんなで歌った。まだ来たばかりでそんなに入り込めていなかったけれど、北海道の情景が浮かんだ。
ありきたりだが、この日のセットリストの中では「片恋」の、”あなたに届け”の部分が、一等好きである。切なく、強い思いが込められた一節を生で拝聴し、感動した。
さだまさしさんは長崎県のご出身だが、バイオリン修行のため、中学進学とともに、都内や千葉県市川市新田で生活してた。そのことは知っていたが、ご両親も市川市に住まわれていたことを、今回のトークの中で初めて知った。てっきりずっと長崎にいらしたのかと思っていたが、そんな時期があったのだなあ。お父様が市川の家で大腿骨を折った話などをなさっていた。
そういえば市川の新田という土地のことを、私は同じ千葉県にいながら名前しか知らないので、今少し調べてみたら、プリティ長嶋さんがかつて市川で市議会議員をされていて、いまは千葉県議会議員だということを知った。世の中知らないことが多いものである。新田については、要は市川から本八幡の間辺りということで、納得する。
セットリストの「1989年渋滞」、「天然色の化石」、「おんまつり」はかっこいいさだまさしシリーズだ。エレキサウンドであったり、激しいドラムが入ったりと、「精霊流し」や「案山子」などのフォークシンガーのイメージを打ち破る作品で、ノれる。この手の曲だと「胡桃の日」「修二会」等もあり、あなたのさだまさし像が打ち破られること、請け合いだ。
また、今回は今年の夏に発売したアルバム、Rebornのツアーであるため、アルバムからの曲が多い。なかでも「黄金律」はレキシの池田貴史さんがプロデュースとアレンジを担当。みんなで手拍子をできる、ポップな曲であり、素敵な作品である。
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このツアーは追加公演がこれから何ステージかあるが、もともとは生まれ故郷の長崎を皮切りに各地を回り、第二の故郷、市川が千穐楽、ということでこの日の公演がラストなわけであった。
アンコール曲の「虹」はもともとは雪村いづみさんの40周年のために書かれたもの。全体通して、良いコンサートであった。寛いで和やかに楽しむことができた。