哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

深大寺の100のこと

深大寺の100のこと

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  1. 深大寺は東京都調布市天台宗の寺院である。天台宗別格本山、浮岳山。東京都立神代植物公園は旧寺領。
  2.  深大寺を開いたのは満功上人。
  3.  満功上人の父が福満。深沙大王に祈願して、霊亀に乗って、恋を成就した。
  4. 深沙大王は玄奘三蔵が唐から天竺に行く際、砂漠で助けたらしい。
  5. 深大寺周辺は古来より清水に恵まれ、水神信仰あり。
  6. 平安時代清和天皇の御代、国司蔵宗の反乱に関連して、恵亮和尚により、深大寺は法相→天台へ。
  7. 慈恵大師良源(元日三日入滅のため、元三大師)は比叡山中興の祖でおみくじの祖。この人のでかい仏像が秘仏として深大寺にいらっしゃるらしい。
  8. 深大寺の源家との関わり。上記、でかい仏像は、元寇を退けるため?
  9.  室町時代、長辨『私案抄』。
  10. 世田谷吉良家、小田原北条家、徳川家の庇護。
  11. 江戸時代、二度の元三大師出開帳@回向院。近年だと2009年。
  12. 深大寺釈迦堂、白鳳釈迦如来像。
  13. 白鳳仏は鉄筋コンクリートのマイホームに住まいし、ガラス越しに対面できます。今思うと、まるで囚人との面会のようです。
  14. 深沙堂、背後に水源→深大寺
  15. 深沙大将(王)は仏教の守護神。大般若経守護。観世音菩薩または多聞天の化身。
  16. 深沙大将は髪を逆立てた、ものすごい形相で、「象皮の面」という象の頭が付いた半ズボンをはいており、髑髏の胸飾りをして、腹部に人面があらわされている。
  17. ゾウはインドでは聖獣である。また動物の皮や面などを衣服の一部に使用する例は、天部の諸尊に多く見受けられる。
  18. 首飾りの髑髏は七つ、玄奘三蔵が七度生まれ変わった、それぞれの頭蓋骨。
  19. 腹部の人面は、深沙大将が中国では、別の姿が童子であるそうで、それだとのこと。
  20. 令和2年4月18日~5月17日まで【秘仏・元三大師像】特別開帳を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の情勢から行事を延期させていただきます。
    開帳予定は秋頃10月を予定しております。正式な日程につきましては、ホームページを随時更新していきますので、ご確認をお願い致します。だそうです。
  21. 神代植物公園は東京都調布市にある植物公園。
  22. ばら園、さくら園、うめ園、つばき・さざんか園、つつじ園、大温室、自然林、芝生公園、植物会館、水生植物園、植物多様性センターあり。
  23. ジンダイアケボノはソメイヨシノの代替品種として期待されている、桜の品種である。米国にてソメイヨシノより誕生したアケボノ(日本名:アメリカ)を逆輸入して、神代植物公園にて接ぎ木をして育てたところ新品種として発生したのがジンダイアケボノである。ソメイヨシノと開花時期や花の形が近く、またソメイヨシノの弱点である、てんぐ巣病に強い。
  24. ショクダイオオコンニャクインドネシアスマトラ島熱帯雨林に自生する、最短でも2年に一度、2日しか咲かない、世界最大の花神代植物公園にいる。
  25. 深大寺城は現水生植物園の中にあった城。1500年代ころに使われていたらしいが、その後は領地の関係上、軍事拠点としては不要となったようで、廃城となった模様。
  26. 元三大師(慈恵大師良源)は第18代天台座主比叡山延暦寺中興の祖。中世以降は民間において厄除け大師として信仰される。912年、大見国浅井郡生まれ。
  27. 夜叉の姿に化けて、疫病神を追い払った→角大師。
  28. 観音は衆生を救うために33の姿に化身するとのことで、良源は観音の化身だそう→豆大師、魔滅大師。
  29. 慈恵大師を祀るおもな寺院は、惣宗寺(佐野厄除け大師)、喜多院(川越大師)等。
  30. 平間寺(川崎大師)は弘法大師らしい。
  31. 鬼太郎茶屋は深大寺の門前に『ゲゲゲの鬼太郎』の世界を再現したカフェ。作品の根底に流れる「自然との共存」といった世界観を味わうことができる。
  32. ゲゲゲの鬼太郎』の作者である水木しげるは、1959年に調布市に移り住んだ、名誉市民。
  33. 調布市内には深大寺以外にも、天神通り商店街など、鬼太郎スポット多数。
  34. 深大寺そばとは深大寺周辺に伝わるそば。1830年『新編武蔵風土記稿』には「當国ノ内イツレノ地ニモ蕎麦ヲ植ヘサルコトナケレトモ其品當所ノ産ニ及フモノナシ故ニ世ニ深大寺蕎麦ト称シテソノ味ヒ極メテ絶品ト称セリ」の記述あり。
  35. 江戸時代に土地が米の生産に向かなかったため、蕎麦を作って深大寺に収め、それを寺側が蕎麦として打って来客をもてなしたそう。
  36. 三代将軍徳川家光も鷹狩りの際に絶賛。
  37. 1961年に開園した神代植物公園のために農地が譲渡され、蕎麦畑は姿を消した、とのこと。現在は公園内の深大寺城跡にて蕎麦の栽培を行っている模様。
  38. 2010年に三鷹市の製粉業者が販売した深大寺そばが認定を受けていなかったことで書類送検される、JAS表示偽装事件を起こしている。
  39. 深沙大王堂は日光にもある。日光山を開山した勝道上人が、大谷川を渡るのを助けたのが深沙大王とのこと。
  40. 論文(『「深大寺縁起絵巻」における深沙大王説話とその絵画的継承 : 縁起形成の近世的在り方への一考察』『《元三大師縁起絵巻》 からみるポリティクスと両大師信仰』(鈴木堅弘/京都精華大学紀要)あり。

  41. 七度死んでも生まれ変わり、仏法の真理を追い求めた三蔵法師を助けた深沙大王の説話を元にした能(復曲)が「大般若」である。1983年、四世梅若実により国立劇場大劇場にて復曲、近いところだと2020年5月9日第33回としま能の会にて、シテ観世喜正にて上演予定。
  42. 大般若経三蔵法師玄奘が西域から持ち帰り漢訳し集大成したとされ、600余巻に及び、あのパラパラめくっただけで唱えたことになる、あれである。
  43. 大般若経般若経の一(般若心経等)であり、般若波羅蜜を説く、らしい。
  44. 深沙大王は大般若経を守護する十六善神の一である、とのこと。
  45. この先は君自身の手で見つけよう!

www.jindaiji.or.jp

www.tokyo-park.or.jp

深沙大将(じんじゃだいしょう)

た行 : 梅若能楽学院会館

第33回 としま能の会 - 第33回 としま能の会

元三大師について

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