哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

人生の折れ線グラフのこと

■人生の折れ線グラフのこと

 Youtubeチャンネルの「たっくーTVれいでぃお」にて、「人生の折れ線グラフを書いて下さい。」という動画が、2020年6月5日に投稿されました。  


人生の折れ線グラフを書いて下さい。

 動画の内容は、自分の各年齢での経年の、折れ線グラフを書いてみて、同じものを一年後に書いてみたら、全く違う折れ線グラフになるのではないか、というもの。この折れ線の基準というのも、幸福度であったり金銭であったり、これと決めずに自由に書いてみよう、とのことである。なお、この動画を見た「水溜りボンド」のトミーさんが折れ線グラフを書く動画が6月10日に投稿されているので、それも下の方に貼っておきます。

 

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 そして、そんなYoutubeの動画で興味を持って、私が書いた折れ線グラフが上のものである。これが一年後か、もっと先か、また書いてみて変わるのか、どう変化するのか、そもそもまた書く機会があるのか、楽しみである。

 この私のグラフ、基準としては各年齢での楽しさであったり、充実度みたいなイメージで書いている。生まれたばかりの頃は正直覚えていないので真ん中あたりで、今は私は31歳なのだけれど、真ん中よりやや下くらい、これはコロナウイルスの影響で自粛から社会に復帰した直後で、仕事に対する気力もわかないし、今後も不安定な状況の中でやりたいこともなかなかできないという見通しでの、この下がり方なので、これが一年後、コロナもあったけど良い年にだったと評価が変わっているのか、コロナのせいでもっと悪い年になっているのか、それは分からない。

 生まれて順調に成長してきて、友達もできて、小学生くらいまではあまり大きな変化はなくまあ楽しい、という記憶がある。それが10代前半で急に、スコーンと谷になっているところが、私は部活動とか中学高校とやっていなかったのだけれど、中学に入学して、人間関係が複雑になって、周りは部活動のグループとか、クラスでもみんなで仲が良いわけではなくて、ちょっとグループが出来上がってきて、そういうのに順応できなかったこともあり、またこの当時から日常の中に体育祭とかイレギュラーなイベントが起きることがとにかく苦手で、憂鬱になったりと、中学1年生で谷まで落ちてそこから中学生活にも慣れて、友達ともそれなりに関係を築いて、というので3年間で徐々に復活してきた感はある。

 それで同じように、生活や周囲の人間関係に馴染めないで落ちてるのが、次の高校2年生の頃で、私は中高一貫校に高校から入学したのだけれど、1年生の時はみんな高校から途中入学した生徒のクラスでそこそこの付き合いをしていたのを、2年生で内進組と混ぜ合わせたクラス編成になった時に、前述した通り部活動等で他のクラスの生徒と知り合う機会を作っていなかったこともあって、やっぱり馴染めずに落ちる。

 それがまた徐々に時間をかけて復活してきて、大学に入って学部、サークル、アルバイトと複数の世界を持ったことで、少し安定して、次の小さな谷は就活の時期。大学時代は何か上手くいっていないことがあっても、サークルで上手くいかないときはアルバイトの人間関係が~という風に、私を取り巻く複数の世界が助けてくれていたように記憶している。

 そしてその後、20代で大きな谷が二つ、前の谷が、前職を辞める直前のもので、後ろの谷が今の職場でメンタルを崩して休職する直前のものである。その後、グラフで最高の山になっている部分は休職中に支援施設に通っていた時期のもので、仕事で知り合えないような、全く別の世代や業界の人と知り合って楽しかったし、いまだにその時の友達は貴重な財産である。

 この浮き沈みを見ていると、谷の部分は自分が新たな組織に入るとか、周囲が変わるとか、人間関係等の周囲の環境がきっかけになっている気がする。生きている以上、自分の周囲が同じ状況、同じ顔触れで固定されて、しかも良い状況で維持されていることはあり得ないので、もう谷になるきっかけが日々生じるのは仕方ないものとして、この山になっている部分の時にできていたことにしっかり取り組むことで、対処するしかないのだけれど、10代以降で安定して登山ができている時は高校3年から大学3年くらいの時期である。

 この時期にきちんと登っているのは、高校での人間関係が安定してきて、前述した通り大学ではたくさんの世界を持てたことが良くて、大学入学という大きな環境の変化にも対応できたのだと思っている。学部とサークル、アルバイトで、しかも私は片道一時間半をかけて通学していたから、自分のための休む時間は少なかったと思うのだけれど、それぞれの世界が私にストレスを与えつつもリフレッシュさせてくれていた。ちなみに前に紹介した休職して支援施設に通って、急激なグラフの上昇を見せている時期も、その施設での新しい人間関係に加えて、趣味の仲間との交友が増えて、高校の同級生と久々に会ってと、色々な方面の人間関係を持てていたように思われる。

 そう考えると、今、31歳は始まったとたんにコロナがやってきて、とりあえず落ちましたという評価になっているが、実はその前の30歳も下がっているとはいえ人生の中でかなり高いところにいて、実際この1、2年は、毎日の仕事だけにとらわれず、色々な友達と交流できていた時期だったので、きちんと元の日常が取り戻せれば、良い状況に簡単に戻るのではないか、とも思う。少なくとも30歳と同じ状況に戻してキープできれば、幼稚園から小学生の頃と同じ人生の黄金期が見えてくるわけである。

 

 小学生と同じ……。

 

 いいなあ、小学生に戻りたい……。

 

 

 ■参考


【トミじり先生】トミーみたいにしくじるな!!〜トミーの壮絶人生編〜

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