哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

敷設のこと①

■敷設のこと

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●私の現状

 以前にも書いたかもしれないが、私はある会社で営業職をしている。3年前は同じ会社で経理の仕事をしていたし、もっと前は別の会社で、小売店の販売員をしていた。

 今、三十路を少し過ぎたところである。今の会社でこのままキャリアを積んでいくと……、と考えると、異動の多い会社であるのでどんな部署を経るかは全くわからないが、いずれにせよ日々接している管理職のおっさんたちや、管理職のおっさんたちに振り回されるおっさんたちのようになり、しかる後に定年退職を迎えることになる。比較的安定した企業であるので、倒産や人員整理の不安を、今のところは想定しなくて良さそうなのは、恵まれているが、うつ状態で休職したこともある以上、いつまたそうなるともわからないし、悪化すれば仕事を続けられなくなる可能性もある。

 あまり色々考えても、先のことはわからないが、私の未来は概ね平凡なサラリーマンとして定年退職を迎えるレールに乗っている。振れ幅は会社でどこまで出世するかと、病気等で職場からドロップアウトする可能性があるくらい。そのある程度終着駅の予測がつきやすいレールに、大きな不満があるわけではない。だけどそれがベストの行き先かというと、違うと思う。だから、今のレールはそれとして維持しつつ、分岐可能なレールの建造に着手して、他の行き先がないのか検討したい。結果として、今のレールがベストと思えれば、それでよいし、よりよいレールが描けたなら、ポイントを切り替えればよいのだから。

●何かをはじめたい

 とはいえ、新たに敷設されるレールがどちらを目指すべきか、私にもよくわからない。何かをはじめたいが、何をはじめればよいのかわからない。ただし、何もやりたいことがないのとも違う。漠然と、自分のお店というか場所を持ちたい、とは思っている。一つやってみたいことがあって、それは本屋である。

 本が好きで、学生時代はチェーンの新刊書店でアルバイトをしていた。本に囲まれて、しかし、誰かに雇われているのではなく、自分でお店をのんびりと切り盛りする、そういう姿が理想として浮かぶ。ただし半端に知識がある分、新刊本の流通過程や、現在の書店(新刊・古書ともに)の置かれた状況を考えると、そんなユルいことが言えるのか、自信がない。

 とりあえず、ネット通販で自分の不要になった本を売るところからはじめてみようかと思いたって、早一年、何も手を付けられないままに出会ったのが『めんどくさい本屋』(竹田信弥/本の種出版)である。

 実を言うと今はまだ、半分ほど読み進めたところである。著者(双子のライオン堂 (@lionbookstore) | Twitter)は赤坂で双子のライオン堂という本屋を経営されているのだが、なんと高校生の時に現実逃避的にネット古書店をはじめ、今、リアルの本屋を営むまでになっている。

 私がうだうだ考えているようなことを、学生時代に考えついて実行に移し、理想に向かって進み続けている人がいるということは、励みにもなるし、同時に自分にはもう遅すぎるのではないか・情熱が足りないのではないか、と不安にもなる。

●とりあえず一人ブレストをする

 とりあえず、私が何をはじめてみるべきか、一人ブレーンストーミングしてみたい。要するに、将来の理想の自分の状況について思いつくイメージを、箇条書きで以下に書き出して、今回は終わりたい。

  1. 本がある。
  2. 人と関わっている。気軽に人々が集まれる場である。
  3. 老若男女が楽しめる。
  4. 安心・安全である。
  5. 人の話(悩み・相談)を聞く場である。
  6. 自由である。
  7. 飲食が可能である。
  8. 珈琲が飲める。
  9. 動物がいる。
  10. 特に猫がいる。
  11. 千葉県内である。
  12. 歌うことができる。
  13. 木のぬくもりを感じることができる。
  14. 静かである。
  15. 焚火ができる。
  16. 暖炉がある。
  17. 読書会ができる。
  18. イベントができる。
  19. 学びの場である。
  20. お風呂がある。
  21. 音楽を聞くことができる。
  22. 楽器がある。
  23. 各自が表現できる。
  24. 海の近くである。
  25. 川の近くである。
  26. 3年前まで通っていた乗馬クラブ。人々が平等に協力しあうイメージ。
  27. 3年前まで通っていた支援施設。肯定的で優しいイメージ。
  28. 山梨県の友人の本屋。本好きが時間をすごせるイメージ。
  29. 能の上演中、静かに自分の考えに集中するイメージ。特に矢来能楽堂の見所に射し込む外光みたいな。
  30. 駅の珈琲ショップ、気軽に時間をつぶしに立ち寄るイメージ。
  31. おしゃれである必要はない。
  32. 必要以上に清潔である必要はない。
  33. 居心地がよい。
  34. クラブハウス。14年前まで通っていた乗馬クラブのイメージ。
  35. ハンモックがある。
  36. ロッキングチェアがある。
  37. 本棚がある。
  38. 駅から歩いてくることができる。
  39. 借地・借家でなく、自分の持ち物である。
  40. 話し合いができる。
  41. マスコットキャラクターがいる。
  42. 馬がいる。
  43. 亀がいる。
  44. バーベキューができる。
  45. ボードゲームができる。
  46. ヨガができる。
  47. 乗馬ができる。
  48. レーニングができる。
  49. 花が咲いている。
  50. 私がいる。

 以上、また次回以降、これらを実現する方法を考えていきたい。

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