哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

温故知新のこと④「2017年10~12月の手帳より」

■温故知新のこと④「2017年10~12月の手帳より」

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 引き続きこのブログを始める以前の手帳を振り返っている。2017年の秋から暮れにかけて。私は精神の不調から仕事を休んで、都内のリワークに通い始める。

●2017年10月のこと

10月1日(日):風邪が大分よくなった。

10月2日(月):母を連れて、旅行で小田原へ。小田原おでん本店小田原城、菜の花ムーンカフェ、他。箱根へ移動。富士屋ホテル泊。

10月3日(火):富士屋ホテルティーラウンジ・オーキッド、箱根ガラスの森美術館、他。

10月4日(水):映画「奥様は取り扱い注意」を見る。

10月5日(木):午前中、リワーク。

10月6日(金):精神科通院。やや風邪気味。

10月7日(土):祖母の買い物付き添い。マッサージ。

10月8日(日):タロバにてタイラーメンを食べる。

10月9日(月):フロンティアビレッジ乗馬牧場。ボナンザ二鞍、チャーリー一鞍。ボナンザは引き馬中にスリスリペロペロしてくる。チャーリーは相変わらず左手前駆歩が出ない。

10月10日(火):終日、リワーク。

10月11日(水):府中市美術館「フィンランドデザイン展」。アアルトの椅子やイッタラ等、曲線がきれい。ボールチェアは包まれる感じで良い。『箱根山』(獅子文六/講談社)読了。盛り上がりに欠けるが、人間に焦点を当てたあたりから面白くなる。箱根の模様も良い。

10月14日(土):友人を訪ねて名古屋へ。喫茶マウンテンにて甘口小倉抹茶スパゲティ。興正寺大須観音、萬松寺、矢場とん名鉄店。友人宅泊。

10月15日(日):町家カフェ、国府宮神社、スパゲティハウスチャオ、清洲城熱田神宮、すがきや。帰総。楽しかった。

10月16日(月):地元区役所の高齢障害支援課へ。リワーク入所にかかる聞き取り調査等。

10月17日(火):終日、リワーク。

10月18日(水):午前、リワーク。

10月19日(木):終日、リワーク。

10月20日(金):精神科通院。サハラアジアレストラン(現、ニャットタンアジアレストラン)へ。

10月21日(土):散髪。担当の美容師が金髪になっていた。

10月22日(日):『ピダハン』(ダニエル・L・エヴェレット/みすず書房)。ピダハンは現実に見たものしか口にしない。イエスのことは信じないが、精霊のことは見ている模様。

10月23日(月):台風のため午前中のリワークを欠席し午後のみ。

10月24日(火):リワーク入所にかかる、計画相談支援の面接。

10月25日(水):終日、リワーク。

10月26日(木):墨田区総合体育館のプールへ。

10月27日(金):映画「劇場版世界ネコ歩き」を見る。吉岡里帆の語りが、低く落ち着いた声で良い。

10月28日(土):フロンティアビレッジ乗馬牧場。ボナンザ二鞍。

10月29日(日):マッサージ。放送大学(この頃の私は放送大学で心理学の講義の単科受講していた)。

10月30日(月):健康診断。国立公文書館日本とデンマーク-文書でたどる交流の歴史」。解説が大層わかりやすい。インフルエンザ予防接種。『ブルゴーニュの村便り』(長森光代/中央公論新社)。70年代フランスの田舎暮らし。一つ一つの物語が細やか。

10月31日(火):精神科通院(カウンセリング)。リワーク、担当者との面談予定であったが、先方都合で延期。『タイ語でタイ化』(下川裕治/双葉社)、ユーチューイチューイ。

●2017年11月のこと

11月1日(水):午前、リワーク。神保町古本まつり。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(ディック/早川書房)、再読。

11月2日(木):終日、リワーク。

11月3日(金):秋葉原熟成肉アヴァンギャルドへ。友人と、友人の友人と。

11月4日(土):『たった一日で声まで良くなる話し方の教科書』(魚住りえ/東洋経済新報社)。

11月5日(日):放送大学

11月6日(月):終日、リワーク。

11月7日(火):終日、リワーク。

11月8日(水):『夏への扉』(ハインライン/早川書房)。SFの形を借りた人間ドラマであり、とてもきれい。

11月9日(木):終日、リワーク。

11月10日(金):すみだ水族館

11月11日(土):フロンティアビレッジ乗馬牧場。BBQ。

11月12日(日):フロンティアビレッジ乗馬牧場。BBQ。

11月13日(月):終日、リワーク。

11月14日(火):朝、不安感あり。喉の痛み。

11月15日(水):朝、不安感あり。三井アウトレットパーク幕張。映画「ラストレシピ」。お腹が空く映画、宮崎あおいが可愛い。

11月16日(木):朝、不安感あり。職場の人事に対するいらだち。

11月17日(金):母を連れて、鎌倉へ。オクシモロン、茶房雲母、報国寺、他。

11月18日(土):リワークのイベントにてミュージックセラピー。楽しかった。

11月19日(日):マッサージ、放送大学

11月20日(月):朝、不安感。終日、リワーク。

11月21日(火):朝、昼寝後それぞれに不安感あり。

11月22日(水):終日、リワーク。

11月23日(木):千葉市美術館「北野恒富展」。企業ポスターも手掛けており、面白い。

11月24日(金):午前中、リワーク施設にて、職場人事とリワーク担当者との面談。後、両国の安美および精神科通院。

11月25日(土):散髪。分け目は右側にすると良いらしい。

11月26日(日):リワークのフットサルサークルへ参加。練習後、打ち上げでジョナサンへ。

11月27日(月):終日、リワーク。

11月28日(火):終日、リワーク。

11月29日(水):起床時、喉の痛み。終日、リワーク。松屋銀座ムーミン パペットアニメーション展」。1979年頃ポーランドでアニメ化されたときのパペットたちが可愛い。

11月30日(木):終日、リワーク。

●2017年12月のこと

12月1日(金):起床時、不安感。耳鼻咽喉科通院。『1時間でわかるパワーポイント』(野々山美紀/技術評論社)。

12月2日(土):祖母の買い物付き添い。フットサル用のインドアシューズを購入。放送大学

12月3日(日):朝より不安感長く続く。放送大学

12月4日(月):映画「猫が教えてくれたこと」を見る。トルコの、主に野良猫たち。街に自然にいるのが良い。飼えば猫らしさが失われてしまうそう。

12月5日(火):終日、リワーク。『浮世女房洒落日記』(木内昇/中央公論新社)清とさえのその後が気になる。盛り上がりに欠ける。ブログを見ている感じ。

12月6日(水):終日、リワーク。夜より、喉の痛み。

12月7日(木):終日、リワーク。朝より、喉の痛み続く。

12月8日(金):午前中、リワーク。喉の痛み続く。

12月9日(土):朝より不安感。午後、リワークのイベントへ。

12月10日(日):朝、不安感。睡眠不足か目のくま深し。夕方、フットサルの練習へ。『哲学な日々』(野矢茂樹/講談社)。哲学は体育の実技と一緒で、教師の格闘をみて学生は学ぶのだそう。

12月11日(月):朝、不安感。終日、リワーク。

12月12日(火):終日、リワーク。

12月13日(水):終日、リワーク。

12月14日(木):終日、リワーク。夕方、リワーク担当者の通院同行(精神科)。

12月15日(金):午前中、リワーク。

12月16日(土):朝から不安と焦り。午後、リワークのイベントへ。

12月17日(日):秋元牧場で騎乗。秋紫音(大きくパワフルで反動が大きい)と秋華(小柄、脚に対して敏感)。身体に芯を通さず、ぐにゃぐにゃと馬の動きについていく。停止は両脚のふくらはぎの圧迫とともに拳で。常歩の合図もふくらはぎの圧迫、左右バラバラに使って逆側の手綱で受ける。エバーグリーンホースガーデン見学。

12月18日(月):終日、リワーク。

12月19日(火):終日、リワーク。

12月20日(水):終日、リワーク。

12月21日(木):終日、リワーク。夜、友人と会食。

12月22日(金):午前中、リワーク。精神科通院。計画相談支援モニタリング。

12月23日(土):祖母の買い物付き添い。放送大学

12月24日(日):中山競馬場へ、有馬記念を見にいく。

12月25日(月):終日、リワーク。

12月26日(火):終日、リワーク。

12月27日(水):午前中、職場の産業医面談。午後、リワーク。夜、東京しごとセンター面談。

12月28日(木):午前中、リワーク。午後、リワークの仲間と打ち上げへ。

12月29日(金):大井競馬場へ、東京大賞典を見にいく。

12月30日(土):友人と船橋にて会食。

12月31日(日):大晦日

●2017年10月〜12月のこと

 リワークとは何であろうか。精神疾患によって休職、失業中の人に対して職場復帰や再就職のためのリハビリテーションを行う施設のことであり、行政に近いもの、病院に付属のもの、民間のものとその母体は様々である。

 私が通っていたのは民間のもので、その当時かなり先進的な取り組みをして、休職以前よりもバージョンアップした状態で復職できるよう、工夫を凝らしてくださっていた。

 午前と午後、各一回(2時間)のプログラムでは、日経新聞の要約をしてプレゼンテーションをしたり、ウォーキングをしたり、グループワークをしたりといった、社会に戻るためのコミュニケーション力、体力、PCスキルを取り戻す、といったものから、相手に対してフラットに自分の気持ちや考えを伝えるアサーション、自分の認知や考え方の癖を知るための、自己分析や集団認知行動療法など、様々なことをする。

 この時期の特徴として、自分の体調、特に不安感についての言及が目立つ。これはリワークでも毎日の日報やプログラム内で取り組むことなのだけれど、まずは自分の状態をモニタリングし、どんなときに不安を感じ、どうすると解消するのかを探るためである。今も不安を感じることはしばしばあるが、この期間程は多くない。それは幸いである。

 また当時はしばしば、風邪気味や喉の痛みといった、体調不良の表現が見当たる。現在(2022年2月27日の新型コロナウイルス感染症蔓延下)の世の中においては、そうそう喉も痛くしていられない。少し熱でも出そうものなら、すぐにPCR検査へ、といったことになってしまう。おちおち発熱できる当時が、その点では平和で羨ましい。

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