哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

読書のこと の検索結果:

敷設のこと③「贅沢な読書会 第四十六回」村山由佳×瀧井朝世

■「贅沢な読書会 第四十六回」村山由佳×瀧井朝世のこと 有楽町の三省堂で求めたサイン入りの『風よあらしよ』 「贅沢な読書会 第四十六回」村山由佳×瀧井朝世課題図書の作家ご本人をお招きする「贅沢な読書会」。 第四十六回のゲストは『風よ あらしよ』 著者の村山由佳さん! ========================================== ▼詳細・ご予約はこちらから▼ http:// https://passmarket.yahoo.co.jp/event/sho…

2020年10月の読書のこと「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」

■シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々(ジェレミー・マーサー/河出書房新社)のこと この間、双子のライオン堂さんに行ったときに出会った同書を読了したので、感想を述べる。 シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 (河出文庫) 作者:マーサー,ジェレミー 発売日: 2020/04/07 メディア: 文庫 ●そもそもシェイクスピア&カンパニー書店とは そもそもシェイクスピア&カンパニー書店とは、フランス・パリにある、英語書籍専門の書店である。 初代シェイクスピア&カンパニ…

2020年9月の読書のこと「三体」

■三体(劉慈欣/早川書房)のこと 話題のSF小説『三体』であるが、友人がInstagramでおすすめしているのを見て地元の千葉市図書館に予約を入れたところ、半年ほどで順番が回ってきたので、感想を記す。 三体 作者:劉 慈欣 発売日: 2019/07/04 メディア: Kindle版 ●『三体』概要 物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基…

2020年8月の読書のこと「機巧のイヴ」

■機巧のイヴ(乾緑郎/新潮社)のこと 「乾緑郎の改変歴史時代SF《機巧のイヴ》三部作完結! - 新刊めったくたガイド|WEB本の雑誌」を読んで、この作品に興味を持った。読んでみて、大正解。少し前に今年はあまり面白い本に出会っていないと記したが、先日発売した『ビブリア古書堂の事件手帖II 〜扉子と空白の時〜(三上延/KADOKAWA)』と本書の二冊で十分、一夏で今年の読書事情が充実した。 機巧のイヴ(新潮文庫) 作者:乾緑郎 発売日: 2018/02/16 メディア: Kind…

2020年7月の読書のこと「レバノンから来た能楽師の妻」

■レバノンから来た能楽師の妻(梅若マドレーヌ/岩波書店)のこと まず、レバノンとはどこですか、という話であるが、下の通りである。 中東である。本書でも簡単に経緯が解説されているが、レバノンは政情不安定な国であるそうだ。フランス委任統治下にあったこともあり、首都ベイルートは東洋のパリとも呼ばれていたそうであるが、 同時に人種のるつぼとして様々な人種、宗教の人々が入り混じって暮らしていたそうである。そのような状況の中で、1975年~1990年のレバノン内戦を逃れるため、筆者は日本…

2020年7月の徒然なること

…最終日曜日の投稿を、読書のことにしている。今月も本についての記事を少し早めに書き終えたところで、一週前の今日の記事で何を書くか、悩んでしまった。さて、何を書こうか? ●戻りつつある日常 新型コロナウイルス感染症により緊急事態が宣言されていた2020年4〜5月、私は6月からほぼ3月以前と同様の形で、千葉県から都内の仕事場に通っている。もちろん移動時や職場内等でマスクは必須となったし、接客業であるため、諸々の対応を迫られはしたが、毎日勤めに出ているのは昔と変わらない。会社や学校の…

2020年6月の読書のこと「ヒットの設計図 ポケモンGOからトランプ現象まで」

■ヒットの設計図 ポケモンGOからトランプ現象まで(デレク・トンプソン/早川書房)のこと なぜヒットするのか、ということについて、目新しく、しかし、馴染みがあるものがいいよね、と言った趣旨で、様々なジャンルの事例を紹介しながら、説明してくれる書籍。 例えば レイモンド・ローウィ のMAYA(Most Advanced Yet Acceptable)について「「思い切ったデザインでありながら、すぐに理解できるような製品に人は惹きつけられる」ということだ。~この考え方は、それ以来…

2020年5月の読書のこと「エリック・ホッファー自伝 構想された真実」

■エリック・ホッファー自伝 構想された真実(エリック・ホッファー/作品社)のこと 以下は平成32年5月、R大学11号館地下講堂において行われた講演の音声を 書き起こしたものである。なお、その際に講演者が用意したスライドは、上の動画の通りである。 エリック・ホッファーは、1902年に生まれ、83年まで活動した、アメリカの独学の社会学者です。彼が港湾労働者として働きながら、本の執筆をつづけたことから、沖仲士の哲学者、とも呼ばれています。 沖仲仕(士)(おきなかせ、おきなかし、ステ…

2019年の読書のこと

■2019年に読んだ本ベスト5 昨年同様、2019年に私が読んだ本(出版年問わず・再読含む)を対象書籍とし、その中からベスト5を上げて感想を述べていくこととする。 ●第5位:『猫がいなけりゃ息もできない』(村山由佳/ホーム社) 猫がいなけりゃ息もできない 作者:村山 由佳 出版社/メーカー: ホーム社 発売日: 2018/10/26 メディア: 単行本 小説家の村山由佳さんが、死別した愛猫もみじのことについて綴った作品。私は高校生の頃に村山さんの『天使の卵』を読んで衝撃を受け…

本を買うこと

■2019年、ブログを進化させます JR幕張駅 年も変わったので、当ブログ『哲学講義』をバージョンアップすることにした。 具体的には、カテゴリ名を変更した。そう、それだけである。それだけであるが、急にひっそり変えるのも何なので、ここに私がどういう意図で、カテゴリ分けをしているかを書いておく。矢印の前は変更前のカテゴリ名、コロンの後の様な内容で、分類して、閲覧や検索に役立てたい。 食物→【おいしいはなし】:食べ物に関する記事 【おいしいはなし】 カテゴリーの記事一覧 - 哲学講…

2018年の読書のこと

●2018年に読んだ本ベスト5 なぜ人間はベスト5に心地よさを感じるのであろう。 例えば、なぜベスト6ではいけないのであろうか。あるいはベスト9ではいけないのだろうか。これは人間が片手で数えることができるのが、5つまでだからではないだろうか。あるいは、ベスト10の半分だからではないだろうか。しかし、待て、それならばベスト10の方に私は強い心地よさを感じる。これはおそらく10進法を当然と考える人間の文化的帰結であり、そしてそもそも、人間が10進法を採用したのは、人間の指が片手に…