哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年7月の読書のこと「レバノンから来た能楽師の妻」

■レバノンから来た能楽師の妻(梅若マドレーヌ/岩波書店)のこと まず、レバノンとはどこですか、という話であるが、下の通りである。 中東である。本書でも簡単に経緯が解説されているが、レバノンは政情不安定な国であるそうだ。フランス委任統治下にあっ…

2020年7月の徒然なること

■2020年7月の徒然なること 先々月から月の最終日曜日の投稿を、読書のことにしている。今月も本についての記事を少し早めに書き終えたところで、一週前の今日の記事で何を書くか、悩んでしまった。さて、何を書こうか? ●戻りつつある日常 新型コロナウイル…

大賀蓮のこと

千葉市しらさぎ公園とその周囲にて撮影(2020年6月下旬) ■大賀蓮のこと 東京大学農学部厚生農場内(現・東京大学総合運動場)の泥炭層より縄文時代の丸木舟等とともに、蓮の果托が見つかったことから、植物学者で蓮研究の権威であった大賀一郎博士により、1…

鳶田基雄は継続する

■鳶田基雄は継続する 私が鳶田基雄であるという固有性を、私の人格と呼ぶのなら、その人格は何に由来するものだろう。恐らく、記憶というのが妥当なところだろう。二人以上の人物の入れ替わりを描いた作品は大抵、ある人物の肉体Aに、別の人物の記憶bが入り…