哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

インフルエンザのこと

■ インフルエンザのこと

 そういうわけで、私の風邪は、ただの風邪ではなくインフルエンザA型であった。発熱したのが土曜日の夜で、そのまま日曜日まで、ダラダラしていた。
 熱は日曜の昼間には三十八度ほどになっていたが、他に症状はなく、まあ新型コロナウイルス感染症は夏にやってるし、風邪かなぁ、くらいに思っていた。

 それで翌月曜日には、もう良くなるだろうけれど一応コロナとインフルの検査を受けに病院に行かなきゃ、と思って職場の上司に休みの連絡を入れた。翌朝、熱は三十七度台前半。治りの悪い風邪と思って、かかりつけの耳鼻咽喉科へ行った。
 発熱者用の待合スペースで一時間ほど「Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」をしながら順番を待った。私の前に一人、あとに一人、発熱で検査待ちの患者さんがいた。
 前の患者のところに医師が来て、鼻に棒を突っ込んで、去っていった。程なくして、その方は呼ばれて診察室へ進んでいった。同病院で何度かこの手の検査を受けた経験上、試薬が反応すればつまり陽性であれば、検査後早く呼ばれる(反応がなければ、一定時間様子を見られる)ようである。何がしか引っかかったのか、と思いながら眺めていた。

 そして私の番が来た。医師が私に、口は覆ったまま鼻の穴が出るまでマスクを下げるように促し、鼻に棒を突っ込んだ。ちょっと苦しい。

 程なくして、看護師が呼びに来た。つまりそういうことか。覚悟を決めて診察室に進む。
 インフルA型ですね! 元気な医師の声が響く。二週間前に私にインフルの予防接種をした医師から告げられたのが、少しだけ釈然としない。

 ともあれ、インフルならば仕方ないと、職場に休暇の連絡を入れる。医師からはコロナの時と同じで、発症日を〇日として五日目までは引きこもれ、との指示。
 医師からは一回飲めば効く薬を処方すると言われる。薬局で処方箋を出すと、件のゾフルーザ錠がやってきた。なるほど、一日一回一日分、帰宅後すぐに服用、という見慣れない指示が書いてある。とぼとぼと帰宅して指示通りに薬を飲む。
 その日は結局、三十八度くらいの発熱をうろうろ。ものすごい薬の効果は感じられず、夕方熱が三十八度五分まで上がったため、一緒に処方された解熱剤(カロナール)を飲む。多少熱が引き楽になったため、年賀状を書くなどしてすごす。
 なお今回の闘病中、食欲はほとんど衰えず、きちんと毎日三食頂戴した。

 翌火曜日の朝は、三十七度八分。午後には三十七度台前半まで熱が下がった。ネットで調べた限り、ゾフルーザ錠服用後、二十四時間程度で解熱という情報があったのだけれど、そのとおりであった。
 食事も普通。

 続く水曜日は、終日三十六度五分〜三十七度でほぼ平熱。咳が出るのが気になった。翌日、熱はずっと三十六度台で平熱。とにかく普通だけれど、咳だけまあまあ出る感じ。

 そんな感じの五日間であった。熱はそれなりに高かったけど、症状は治りかけてから咳が出たことくらい、全身の倦怠感も弱く、鼻水も少しで、大して辛く無かった。コロナ常連の私には、毛ほどもダメージを与えられないインフルなのであった。

 そんなわけで、仕事納めの十二月二十七日の金曜日だけ、のこのこと出勤。咳もかなり収まっていたのだけれど、声がありえんほどかすれていた。かすれ声で近隣の取引先に年末の挨拶回りをする、そんな一日であった。

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