哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

徒然なること の検索結果:

好きなものがあること

…「2023年12月の徒然なること ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」、「映画等のこと⑱ アニメ「王様ランキング」の歌舞伎的側面 等」と、連続アニメについて本ブログにて触れてきている。それぞれに印象に残った作品だったから取り上げたのだと思うけれど、それ以外にどんな作品に触れてきているのだろうか。 以下は私が2011年に大学を卒業してから十三年間で、最初から最後まで視聴した連続アニメである。テレビ放送を観たもの、TSUTAYAでDVDを借りてきたもの、アマゾンプライムビデオで視聴し…

絵画等のこと⑳ きょうはたのしいひなまつり

…は 2022年2月の徒然なること - 哲学講義 に詳しい。 もちろん、本展示でも様々な種類のお雛様が登場する。享保年間から特に町人の間で流行して、男雛の装束の左右が跳ね上がっているところや、能面のように面長な造形が特徴の享保雛や、雛屋次郎左衛門が作った丸顔に引目鉤鼻が特徴の次郎左衛門雛等。また、雛人形の五人囃子というと能の地謡と囃子に因んだものが一般的なのだけれど、京都を中心に五楽人として雅楽の楽人を飾る雛飾りがある。そして本展示では更に珍しく、その両方を対にして飾っているも…

絵画等のこと⑲ サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 @千葉市美術館

■ 絵画等のこと⑲ 2024年3月3日まで千葉市美術館で開催中の「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」を拝見、同時開催の「武士と絵画 ―宮本武蔵から渡辺崋山、浦上玉堂まで―」および常設展「千葉市美術館コレクション選 生誕140年 石井林響とその周辺 他」も堪能したので感想を記す。 www.ccma-net.jp ● サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展 のこと youtu.be 鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし・細田栄之とも、1756~1829年)が主に残したのは、女性…

ぶ のこと

■ ぶ のこと 朝ドラ(NHKの連続テレビ小説)が好きだ。私的朝ドランキングは、現状以下の通りである。「おかえりモネ→エール→らんまん→あさが来た→わろてんか→べっぴんさん→とと姉ちゃん→舞いあがれ!→ひよっこ→ちむどんどん→なつぞら→カムカムエブリバディ→まんぷく→スカーレット→半分、青い。→おちょやん」となる。現在放送中の「ブギウギ」(NHK・主演:趣里)はわろてんか~とと姉ちゃん、あたりに入ってくると思う(まだ放映中のため決められない)。 本作はブギの女王と言われて「東…

2023年12月の徒然なること

… 2023年12月の徒然なること/絵画等のこと18.01「new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった」@千葉市美術館 先週の金曜日から喉の痛み、土曜日はくわえて鼻水と痰、倦怠感、日曜日からは咳が出始め、火曜日まではそれらの症状が続く。熱はほぼ平熱。鼻水と痰、ごくごく少しの咳は未だに続くけれど、病院での診断は風邪であった。コロナでもインフルエンザでもないらしい。良かった。 それで先週は日、月、木曜日をお休みとして、ずっとゴロゴロしていた。ゴロゴロ…

郊外の地衣類のこと

■郊外の地衣類のこと 1~3枚目:いちはらクオードの森にて・4枚目:五井駅 2023年11月26日(日)、千葉県立中央博物館が主催する地衣類の観察会「郊外の地衣類」に参加してきたので感想を記す。 そもそも地衣類とは何であろうか。地衣類の和名にはコケとつくものが多い。だからといって水辺に青々と茂るふさふさのあいつらを思い浮かべると痛い目を見る(別に痛い目は見ないかもしれない)。そうしたいわゆるコケ・蘚苔類と同様にコケと呼ばれてはいるが、蘚苔類がれっきとした植物の仲間であるのに対…

絵画等のこと⑮ ”not〈 I 〉, not not〈 I 〉“ 私ではなく、私ではなくもなく @ HARUKAITO by island

■絵画等のこと⑮ 10月22日(日)までHARUKAITO by islandにて開催中の大小島真木の個展「”not〈 I 〉, not not〈 I 〉“ 私ではなく、私ではなくもなく」を拝見してきたので、感想を記す。 ohkojima.com Exhibition | 9.13.2023 私ではなく、私ではなくもなく2023.9.30-10.22大小島真木個展 原宿のBLOCK HOUSEで個展を開催します。新シリーズ”not〈 I 〉, not not〈 I 〉”の初発…

2023年9月の徒然なること

■2023年9月の徒然なること 冷静になって考えてほしい。このブログは毎週日曜日に、「○○のこと」というタイトルで記事を投稿していて、そのうち「XXXX年XX月の徒然なること」というのは、そんなに毎週書くことないよ、という筆者が日常を書き留めるために作り出したシリーズである。ところがである、この徒然なることも最近では、二、三の小見出しを設けて、それぞれの話題に丁寧に触れるようになってしまった。はっきり言ってこれでは二、三週間分の記事を一回で書き上げるのと同じである。それぞれ一…

2023年8月の徒然なること

■2023年7月の徒然なること 練馬で大小島真木さんの作品を鑑賞したり、代々木で古今亭文菊師匠の落語を堪能したり、初台で柿内正午さんの日記を読んだりする日々について、詳説いたします。 ●絵画等のこと14.01「練馬区立美術館コレクション+植物と歩く」@練馬区立美術館 練馬区立美術館にて「練馬区立美術館コレクション+ 植物と歩く」を拝見した。(会期は8月25日までで終了済み) NHK連続テレビ小説「らんまん」で、神木隆之介演じる万太郎のモデルとなった牧野富太郎は、練馬区ゆかりの…

2023年7月の徒然なること

■2023年7月の徒然なること もう8月も半ばに差し掛かる。ごめんなさい、遅くなりました! ●絵画等のこと13.03「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions」@千葉市美術館 千葉市美術館にて開催中の「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions」(2023年6月10日[土]- 9月10日[日])を拝見した。 三沢厚彦 Misawa Atsuhiko 1961年京都府生まれ。幼少期から京都や奈良の仏像に親しむ中で、彫刻の魅力に惹かれ、彫刻家を志…

2023年6月の徒然なること

■2023年6月の徒然なること このところ本当に多忙です。職場にいない時間に仕事をし続けても、時間が足りていないという状況です。私が誤っていることは絶対にありえないので、1日が24時間という世界設定の方が間違っているのだと思います。生きる難易度が高すぎる。 ●絵画等のこと13.02「癒しの動物絵画 -Healing Animal Paintings」@齋田記念館 世田谷区代田にある美術館、齋田記念館にて7月22日(土)まで開催中の展示「齋田記念館 2023年 春季企画展 癒し…

2023年5月の徒然なること

■2023年5月の徒然なること 5月というよりほぼ6月の頭にやらかしたことについて、雄弁に語ります。 ●絵画等のこと13.01「エドワード・ゴーリーを巡る旅」@渋谷区立松濤美術館 エドワード・ゴーリーをご存知だろうか? 1925年に生まれ2000年に没した、アメリカの絵本作家である。彼の出版物の原画等を「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマを軸に約250 点の作品で再構成した展示「エドワード・ゴーリーを巡る旅」が、東京都渋谷区の渋谷区立松濤美術館で2023年6月1…

映画等のこと⑯「千鹿頭 CHIKATO」

■ 千鹿頭 CHIKATO のこと 美術家の大小島真木と文筆家・編集者の辻陽介が、長野県諏訪地方に滞在して制作した映像作品「千鹿頭 CHIKATO」のお披露目上映会が2023年5月13日、対話と創造の森 神田サテライトにて開催されたため、お伺いしてきた。 2022年度滞在制作による新作映像作品 大小島真木+辻陽介『千鹿頭 CHIKATO』(2023) アーティスト立ち会いによるお披露目上映会のお知らせ 2022年4月に諏訪に設立されたアート「対話と創造の森」(長野県茅野市)で…

絵画等のこと⑬ 「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄 他@千葉市美術館

■絵画等のこと⑬ 千葉市美術館にて令和5年5月21日(日)まで開催中の「「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄/実験工房の造形」他を拝見したので以下に感想を記す。 ●「「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄/実験工房の造形」@千葉市美術館 のこと 以下、千葉市美術館のWEBページより、展示のリード文を引用する。 本展覧会では、瀧口修造(たきぐち・しゅうぞう、1903-79)、阿部展也(あべ…

2023年4月の徒然なること

■2023年4月の徒然なること 能楽鑑賞教室 in 大手町 珠玉の名舞台写真展・能楽入門パネル展 (~2023年4月28日、大手町・東京サンケイビルにて) 肩が凝っている。腰も凝っている。身体が凝っていると、痛いようなくすぐったいような、妙な感じがする。そこで何らかの流れがせき止められているのだと思うのだけれど、それが何なのか、私は知らない。知らないので、書けない。そんな私の徒然なる日常について説明する。 ●寄席ばいいのに1.01 「第四回文菊千景」@代々木能舞台 落語家・古…

2023年3月の徒然なること

■2023年3月の徒然なること 銀座 朧月(東京都中央区) この記事を執筆しなければならない、3月26日(日)の午後、仕事の疲れから大爆睡した。はてさて、書き終わるのか。いや、書き終わらせるのである。 ●Echoes of Calling– rainbow after– のこと 振付家・ダンサーの北村明子が四年に渡って取り組んできた長期国際共同制作の舞台プロジェクト『Echoes of Calling 』の最終公演『Echoes of Calling– rainbow aft…

絵画等のこと⑫ 没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡 @千葉市美術館

■絵画等のこと⑫ 千葉市美術館にて令和5年2月26日(日)まで開催していた「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」を拝見したので以下に感想を記す。 www.ccma-net.jp ●「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」@千葉市美術館 のこと 亜欧堂田善は1748年に現在の福島県須賀川市に生まれた画家で、当時はその技法すら広まっていなかった銅版画を習得し、活躍した。本名は永田善吉、兄の丈吉も崑山という号で絵を描く人だったそうで、田善も家業の染…

2023年2月の徒然なること

■2023年2月の徒然なること カフェ・タピロス(東京都港区) 2月も三分の二が過ぎたのだけれど、仕事以外大したことをしていない。なぜならば臥せっていたからであり、それ以降も体調が今一つなので、活動を控えめにしているからである。そんなわけななので、最近の出来事を思いつくままに書いていく。 ●能楽どうでしょう2.02「2023年2月5日(日)能楽プリズム @六本木ストライプハウスギャラリー」のこと 昨年に引き続いて、六本木ストライプハウスギャラリーにて開催された小鼓方 観世流 …

2023年1月の徒然なること

■2023年1月の徒然なること www.youtube.com 先日、仕事で館山に行った。同じ千葉県に住んでいながら、初めての訪問であった。上司からは南国だから泳げると言われていたが、この冬一番の寒波、よもやそんなはずもなく、とはいえ用務先の方にも海の彼方に沈む夕日と遥かに臨む富士を勧めていただき、帰り際に拝見に行った。 美しかった。 自分より遥かに大きな富士、夕日、海を前にし、寄せては返す波の音を聞いていると、魂が洗われる気がした。 あくまでも、気がしただけである。 ●能楽…

2022年12月の徒然なること

■2022年12月の徒然なること 鳩やぐら(東京都渋谷区) 師走である。相変わらずバタバタしている。師匠も走るほど慌ただしい師走と言われるが、私はお陰様で年中慌ただしくしている。 ●渋谷区立松濤美術館 館内建築ツアー のこと 1981年に開館した渋谷区立松濤美術館は、白井晟一による設計である。時折30分程度の館内建築ツアーが開かれており、気になったので伺ってきた。 白井晟一は1905年、京都生まれの建築家。現在の京都工芸繊維大学にて建築を学んだほか、ドイツ・ハイデルベルク大学…

寄席ば良いのに001「第三回文菊千景」@アートスペース兜座

■寄席ば良いのに001「第三回文菊千景」@アートスペース兜座 お友達が今年の春から、落語家の古今亭文菊師匠(以下、敬称略)の公演のプロデュースを始めた。2022年4月、8月ときて、今回の12月が第三回目である。今回は「湯屋番」と「芝浜」。特に「芝浜」が良かった。感想を記す。 古今亭文菊は1979年生まれ、東京都出身。学習院大学卒業の翌2002年に二代目古今亭圓菊(師匠は先々代圓菊である古今亭志ん生、当代圓菊(三代目)は息子)に入門、2012年に28人抜きで真打昇進。 文菊の演…

2022年11月の徒然なること

■2022年11月の徒然なること 新宿歌舞伎町能舞台 冬に向かって寒さが強まる今日このごろ、皆様いかがおすごしでしょうか? 私は肩から背中、腰がバリバリにコっており、身体の冷えを感じていますが、身体のコリは年中無休という気が、しなくもない。 ●Arche Species -種-Chapter 2「パンタレイ」@BUoY(北千住)のこと 予期せぬ、しかし統率された動きをする集団が、これほどまでに気持ち悪い存在だということを、改めて思い知らされた。2020年にイスラエルのプロダン…

おいしいはなし001 キッチンポテトの「パック」のこと

■キッチンポテトの「パック」のこと キッチンポテト(千葉県千葉市) 仕事の合間の食事はこのところ、職場ご近所のお店で食べるようにしている。新型コロナウイルス感染症の拡大によって一時、外食を控えてお弁当を買って職場の中で食べていた時期もあったのだけれど、今年度に入ってから職場にいることが特に嫌になってしまったので、積極的に社外に出て、飲食店で食事をとるようにしている。 お弁当を購入するのも、職場ご近所のお店が多い。このところはそうしたご近所に、仕事上のお願い事を色々としているこ…

2022年10月の徒然なること

■2022年10月の徒然なること 勤め先の近所に所在する 鳩森八幡神社(千駄ヶ谷) にて「第一回千駄ヶ谷鳩森おとなり映画祭」というイベントが開催される。神社の境内に能舞台があるのだけれど、そちらを背景としてスクリーンを立てて、千駄ヶ谷に関連する映画を上映、さらにゆかりのゲストを招いてトークイベントを実施するとのこと。 近隣に国立能楽堂があることに因み、能楽関係では「よあけの焚き火」(監督:土井康一、主演:大藏基誠、制作・配給:桜映画社)が上演され、土井監督、基誠師がゲストスピ…

不安のこと

■不安のこと ●不安のこと⑦ 本ブログ「哲学講義」ではこれまでも何度か「不安のこと」について取り上げてきた。私の不安についてはしばしば、労働と結びついている。何故か。それは労働は逃げられないものだからである。 その前提自体が間違っている可能性はある。しかし多くの人間にとって労働とは、行わねば日々の生活を営んでいくことができなくなる不可欠なものであり、また現代の日本において労働とは会社勤めをするにせよ、自営業を営むにせよ、他人との折衝を伴うものである。もちろん、全く自給自足の生…

2022年9月の徒然なること

■2022年9月の徒然なること RemoCafe 本八幡店(千葉県市川市) 先日はじめて、本八幡にあるRemocafeを利用しました。リモートワークでのWEB会議等にも使えるように、というカフェで、オープンスペースを普通のカフェのように利用できるのに加えて、時間制で席料のかかる半個室と個室(防音・鍵付き)があります。 写真は個室の模様。オンラインイベントの視聴に利用しました。質問等で発言の機会があるかも、と思って個室にしましたが結局そんな機会はなく……。ただ、周囲の人や新型コ…

絵画等のこと⑩特別展 鯨 @千葉県立中央博物館・昆虫館 Bar Species へ行ったこと

■絵画等のこと⑩特別展 鯨 @千葉県立中央博物館・昆虫館 Bar Species へ行ったこと 千葉県立中央博物館にて令和4年9月25日(日)まで開催中の「令和4年度特別展 鯨」を拝見したり、四谷三丁目駅至近の「昆虫館Bar Species」さんに伺ったりと、生物に触れる機会が多くあった。そこんとこ、振り返りながら考えてみたい。 上に載せた写真は、1・2枚目が千葉県立中央博物館で撮影したもの、3〜5枚目が昆虫館Bar Species にて撮影したものである。4枚目の写真を見て…

2022年8月の徒然なること ~ Ado 2nd ワンマンライブ「カムパネルラ」他

■2022年8月の徒然なること LAITIER in 国立能楽堂(東京都渋谷区) 引き続き本業がバタバタしていることが多いです。仕事をしていると楽しいことも嫌なことも、たくさんやってきます。本当に、色々。思い返すとこれまでは、そのたくさんを止める方向で生きてきたように思います。いまは、楽しいことを大切にするために、とりあえずそのたくさんを止めずに引き受けることができるようになりました。ま、そのたくには山ほどの嫌なこともひっついてるので、楽しいことだけひっ掴んで、逃げるのですけ…

絵画等のこと⑨とある美術館の夏休み @千葉市美術館

千葉市美術館にて開催中の「とある美術館の夏休み」展(~2022年9月4日(日))を拝見してきたので感想を記す。 ■絵画等のこと⑨とある美術館の夏休み @千葉市美術館 ホームページより本展のコンセプトの一部を引用する。 現代美術家の新作と古美術作品。アート作品とプロダクト。普段は一緒に展示されることが少ない、さまざまな表現者と所蔵作品とのコラボレーションを通して、美術館という場所そのものを「日常と非日常のあわい」から眺めてみたいと思います。【参加作家+クリエイター】中﨑透、ミヤ…

終わらないこと

■終わらないこと 色々なことが終わらなくて、焦りを感じている。 そんなことを共有しても、その一つ一つは終わらないから焦りは消えないのだけれど、それでもとりあえずここに書いてしまうのは、このブログ「哲学講義 仇櫻堂日乗」の執筆も、終わらないことの一つだからである。いや、これについては「終わらないこと」ではなくて、「始まらないこと」かもしれない。 自分がそこそこ文章が書けるということに気がついたのは、高校時代に戯れに書いた小説を友人に褒められたからだが、以来、何かを書く、それだけ…