哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2020年7月の徒然なること

■2020年7月の徒然なること

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 先々月から月の最終日曜日の投稿を、読書のことにしている。今月も本についての記事を少し早めに書き終えたところで、一週前の今日の記事で何を書くか、悩んでしまった。さて、何を書こうか?

●戻りつつある日常

 新型コロナウイルス感染症により緊急事態が宣言されていた2020年4〜5月、私は6月からほぼ3月以前と同様の形で、千葉県から都内の仕事場に通っている。もちろん移動時や職場内等でマスクは必須となったし、接客業であるため、諸々の対応を迫られはしたが、毎日勤めに出ているのは昔と変わらない。会社や学校の判断で、まだリモートのところがあったり、個人個人の考え方で、いまだ仕事以外の不要不急の外出を控える人、平気で飲み会もしている人、日本全国にGo to トラベルする人と、様々であると思う。このあたりはこの10日ほどでの感染者の急増(毎日、都内だけで200人以上の感染拡大)と行政の、規制緩和をしながら外出自粛を呼びかかるというちぐはぐな事態と、色々と先行きの不透明な部分が大きい。

 そんな中で、自粛中にテイクアウトでお世話になった飲食店が、ようやく店内飲食の営業を再開したことは、良いニュースであった。席の配置を壁向きのカウンターと中央のテーブル一卓のみにし、距離を取るように店内を全面改修しての再スタートで、時間を区切っての予約優先の入替え制と、コロナ禍以前の昔の通りとはいかないようだが、少しだけ日常が戻ったようにも思われる。

 もちろん、外出することに不安はあるが、こうして頑張っている飲食店に足を運ばないと、本当に街が死んでしまう。難しい病気である。

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●O Bon

 さて、そんなこんなで多くの日本国民が失われた4〜5月をすごして、6月の社会復帰から、私としてはあっという間に、7月も折り返してしまった、そんな印象だ。

 おぼんと言うと、聖者の行進のメロディに乗せて、お椀出せ、茶碗出せ、と軽快に歌う漫才師が真っ先に思い浮かぶが、それではなくて、行事としてのお盆が、7月にはやって来るのである。この行事も調べてみると、もともと旧暦(太陰暦)の7月15日であったものが、新暦太陽暦)の7月15日とすると、農繁期になるため、新暦8月15日に催す地域が多くなり、かつ、未だに旧暦7月15日(毎年時期が変わる)に催す地域もあるという、不安定な行事である。

  もともとは仏教の盂蘭盆会が元となっており、これは餓鬼道の亡者に対して施しを行う施餓鬼のイベントなのだが、歴史の中でいろいろな風習がミックスされ、五山の送り火をするとか、精霊流しをするとか、爆竹を鳴らすとか、盆踊りをして男女が乱痴気騒ぎをするとか、とにかく原型を留めず、地域ごとでてんでに発達し習慣が作られている。

 我が家では7月13日に迎え火を焚いて祖父たち御一行をお迎えし、16日に送り火を焚いてお見送りした。送り火に向かって、99歳の祖母が、また来年お待ちしています、と言っていたのが印象的である。来年もホスト側なのか、流石である。

●楽しさを感知する力
 本を読み終わったとき、いかにそれを記録するかは、長年の課題であった。手帳のメモ欄に書いていたこともあったのだが、決して読み返さないし、必要だと思っても、何年に読んだのか探すのが面倒で、きっと読み返すのが困難であったと思う。この3年ほどはExcelで表を作って、読み終えた日にちと、書名・作者名・出版社名、一言感想と評価の記号を残している。
 評価の記号は☆→◎→○→△としている。

平成30年       平成31年 (令和1年)   令和2年 6/31時点  
評価 個数 割合   評価 個数 割合   評価 個数 割合
7 17.1%   10 23.8%   0 0.0%
17 41.5%   23 54.8%   10 47.6%
17 41.5%   9 21.4%   11 52.4%
0 0.0%   0 0.0%   0 0.0%
合計 41 100.0%   合計 42 100.0%   合計 21 100.0%

 先日、今年に入って☆が見えないのが気になって、上表の様な整理をしてみたら、やはり今年に入ってから☆がなかった。△は過去3年間ないので、実質3段階評価、◎の割合は大きく変動しておらず、○の割合が増えていることがわかる。
 読んでいる本が私に合っていない(私にとってつまらないだけで、悪い本であるということではない)、という面もあるのかもしれないが、私自身の気持ちが、本の世界にのめり込んで楽しむことを拒絶しているのかもしれない。同じ本を読んでも私のうけ入れ方によって、その評価も違ってくるはずだから。色々なことを、楽しいなと思える精神状態を持ちたいと思う、このごろである。

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