■あなたの番です
●9月8日13:00
●9月8日18:00
翌日のJRの計画運休(首都圏の全路線が、9月9日8:00まで運休)のことをテレビで見る。そんな大袈裟な、と思う。8:00まで運休だと、絶妙に会社に間に合わないタイミングであるため、上司にその旨を連絡する。
●9月9日3:30
●9月9日7:00
起床する。普段通勤で使っている中央総武線各駅停車は予定通り運休しているもよう、それどころか、幕張から千葉よりは復旧未定とのことを知る。同じく最寄りである京成千葉線も運休していることを知る。そして、恐ろしいことに、停電していることを知る。明け方(まだらに停電したりしていなかったりしたらしい)に家族が、風呂場に水を張ってくれていた。我が家は集合住宅であり、停電すると同時に、給水タンクが止まって断水する。
●9月9日8:00
●9月9日9:00
●9月9日10:00
●9月9日11:00
●9月9日12:00
●9月9日13:00
●9月9日15:00
●9月9日16:00
●9月9日17:00
●9月9日20:00
●9月9日23:00
●9月10日7:00
●9月10日9:00
●9月10日20:00
写真を見ていただいてわかる通り、右側の一帯が停電している。今日は家族が外泊の予定であったので、私も一度帰宅して、着替えをして、漫画喫茶アプレシオにて一晩をすごすことにする。
シャワーを浴びる。女子のお泊りセットみたいなのをドラッグストアで買っていったのだが、タオルも、ボディソープやシャンプーも、髭剃りも歯ブラシも、セットでくれた。漫喫すごい。ネットサーフィンをしようとするが、マウスの動きが悪い。残念。食べ放題のソフトクリームを食べて、「キングダム」と「ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン」を読む。楽しい。
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●9月11日5:00
先に帰宅していた家族から、復電の知らせを受ける。嬉しい。
●9月11日9:00
帰宅。電気がつく。電気凄い。親戚の家のぶっ倒れてぶっ壊れた温室を片付けに行く。自宅も片付ける。溜まりまくった洗濯物を洗濯する。ワイシャツにアイロンもかける。
●9月11日15:00
近所の区役所内の図書館から、予約していた「プリズナートレーニング」が届いている旨の連絡を受け、借りに行く。区役所では水の配布と、充電コーナーの設置をしていた。
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■総括
停電していた期間は丸二日程度である。私はある程度終わりの見えている辛抱であった。初日に復旧するのでは、と思っていたのは裏切られたが、いかんせん、歩いて数分の近所に明りが灯っている以上、数日から一週間の内には我が家も復電するに違いない、と言う希望の上での我慢であった。
しかし、より大規模な被害を受けた方々は、終わりのない辛抱と戦わなければならない。私はシャトルランは苦手である。それは終わりがないからだ。走るのなら、グラウンドを何周と、終わりが決まっている方が良い。
それでも、私が不便したこととして、一番は暗いことである。懐中電灯は追加で購入していたが、それでも懐中電灯の一方向を照らす明りと、部屋全体を明るくする照明とは、全然違う。それに暑さである。夜、寝ようとしても寝付けず、眠りが浅くなるので、体力を奪われる。また洗濯をして、アイロンをかけることができないのも辛い。麻の涼しいワイシャツにアイロンがかかっていなかったばかりに、厚手の綿のワイシャツでの生活を強いられた。それに風呂やトイレである。我が家はたまたま、水を風呂に貯めることができたから、トイレを流すのには困らなかったが、そうした準備をせずに長時間の停電・断水に入られた方もいるはずだ。その不快・不便は想像に難くない。
いずれにせよ、私は本当に幸いであったと思う。近所は通電しているところが多く、コンビニや飲食店も動いており、そういった店でトイレを済ますこともできたし、親戚の家も通電していた。電車も一日で復旧したし、スーパー銭湯もあった。「キングダム」も面白かった。
もう一つ感じたのは、災害支援の情報があまり拡散されていないことだ。私の家族は、私が区役所で目にしたような、水の配給が行われていることも知らなかった。確かに、9月11日ころから、盛んにTVで避難場所や水の配給場所を伝え始めたが、停電中の人の目にこの情報は届くのだろうか。私はたまたま、LINEで千葉市さんとお友達になったり、Twitterで千葉市長をフォローしたりしていたので、比較的そういった情報も目にしていたが、デジタルデバイスを使いこなせない人はどのように情報を集めるのだろう、と思う。
冒頭にも記した通り、千葉県のより南部では、まだ大きな被害が続いている。私自身、我が家がもう元通りに復旧したので、そういった方々の助けに、少しでも力になりたいと思いつつも、どのように援助の手を差し伸べたらよいのか、少し調べてみても、よくわからない。
どうしたらいいのか、誰か教えてほしいと思う。次に困っている人を助けるのは、あなたの番です、そう、言われている気がするのだ。