哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

敷設のこと⑥「第0回本八幡屋上哲学カフェ」

■第0回本八幡屋上哲学カフェを開催します

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日 時 :令和3年11月23日(火・祝) 13:00~14:30(予定)
     ※ 雨天延期
場 所 :123ビルヂング屋上(kamebooksさん隣り)
     市川市大和田2-16-1
参加費 :無料
主 催 :仇櫻堂

 哲学カフェとは あるテーマを決めて、数名で1~2時間程度、話しあう活動です。あくまでも話しあうことを目的として、結論を出す必要はありません。

 また全ての参加者が話しやすい環境を作るため、以下の3点をお守りください。
①難しい言葉は使わない。
②他人の意見を否定しない。
③他人の話をよく聞く。

(哲学者小川仁志さんのYoutubeを参考といたしました)

 第0回(テストイベント)として、開催日(勤労感謝の日)にちなみ、

「あなたにとって働くこととは」

をテーマにお話します。

 就職や会社だけでなくフリーランス、家事、ボランティアや学業など、様々な切り口から、働くことについてお話できれば嬉しいです。

 お申込み(お名前とお電話番号をお知らせください)・お問い合わせは、メールにてお願いいたします。
▶ 仇櫻堂:qodo_sakurai@yahoo.co.jp

※ お申込み定員は6名(先着順)です。
新型コロナウイルス感染症対策のため、イベント中はマスクの着用をお願いいたします。飲物や軽食の持参は可能ですが、飲食時以外はマスクを着用してください。また当日、発熱などの体調不良がある場合は、参加をお控えください。よろしくお願いいたします。

●哲学カフェ開催の経緯

 そもそもが何だったのかというと、本屋さんをやってみたくて、事実として私は2021年3月の第ニ回本八幡屋上古本市(主催:kamebooks)に、仇櫻堂という屋号で出店をした。本屋といっても一箱古本市なので、自分の読み終えた本やおすすめしたい本を、なんとか自力で担げる程度にセレクトした、ミニミニ本屋である。もともと人づきあいが苦手なこともあり、出店に向けて緊張や不安はあったけれど、それでも当日は楽しくすごすことができた。

 二回目の出店は同年5月、第十一回西千葉一箱古本市(主催:kamebooks)の予定であった。会場はJR総武線西千葉駅と、京成千葉線みどり台駅の中間あたりで、実験広場HELLO GARDENという公園。私はそこで4月に開催されていた西千葉フリーマーケット(主催:HELLO GARDEN)に足を運んだ。古本市の主催者であるkamebooksさんが出店されていたからである。

 kamebooksさんと会うのは三度目であった。古本市に出る前にそれがどんなものか知りたくて、前年の2020年11月に第十回西千葉一箱古本市へ伺った。そのときに何人かの一箱店主さんたちとはお話できたのだけれど、kamebooksさんはたまたま会場を外しており、お目にかかれなかった。やっとお話できたのは翌12月に、kamebooksさんの本八幡のお店を訪ねた時である。日本一小さいかもしれない本屋さんという肩書は伊達ではなく、物置のような(後に本当に物置だとわかる)スペースの壁を、本棚が埋め尽くし、私(客)が本棚を眺めている間、店主は手持ち無沙汰に目の前の屋上に出たり入ったりなどされていた。

 その時に何を話したのかはよく覚えていない。また3月の古本市で二度目にお目にかかった際は、私自身初めての古本市出店でバタバタしており、とてもゆっくりお話できる感じでもなかった。そうした経緯での三度目の遭遇において、kamebooksさんは私に哲学カフェ開催を勧めた。何故私に、何故哲学カフェなのか、それは今のところわからない。哲学カフェには参加したこともなかったけれど、なんとなく興味は持っていたから、是非また改めて打ち合わせをして、とお話した覚えがある。

 さてそれから、哲学カフェについて折に触れて考えていて、少なくとも開催するからには、一度くらいは誰かが開催した哲学カフェに参加してみる必要があるだろうと、そう思っていた。思っているうちに、5月の古本市はやって来た。思っていただけで、何一つ哲学カフェの方向へ歩みを進めていない私は、哲学カフェについて打ち合わせるのを躊躇した。結果、帰り間際に思い出したように、いやはや、哲学カフェについてはまたいずれ、という感じで打ち合わせは次回に持ち越すことにした。

 その次の古本市は8月、本八幡の予定であったのだけれど、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言等の影響で開催が中止になった。故に打ち合わせは行われなかった。

 そのまた次の古本市は9月の西千葉、数カ月ぶりの一箱古本市故に私のコミュニケーション能力が著しく低下していたこともあり、やはり打ち合わせは行われなかった。

 まずい。このままでは哲学カフェやるやる詐欺になってしまう。kamebooksさんとは会うたびに、いやはや、今度ゆっくり打ち合わせをしましょう、と言い続けていた。しかし開催を打診されてから半年の間、哲学カフェへの参加はおろか、哲学カフェについてきちんと調べられてすらいなかった。

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 いい加減、なにか踏み出す必要がある。そう思ってひとまず、哲学カフェについて調べてみた。ネットで情報を探し、入門向けの動画を見た。

 できるんじゃない? と思った。別に哲学カフェと銘打ったものには参加したことがなくても、似たようなことは経験があった、多分。だから、いいや、もうやっちゃえ、と思った。けれどえいやっと始める勇気の出なかった私は、哲学カフェに興味がある人はいませんか? という内容のポスターを作り、10月の第四回本八幡屋上古本市に持参し、店の脇に出しておいた。哲学カフェ、やってるんですか? いいえ、やってません……。えっ!? うん、そんなへんてこなやり取りをする私を心配したkamebooksさんが、とにかく一度やってみましょうと、助け舟を出してくれた。

 だから、やります、哲学カフェ。

●改めて、哲学カフェとは?

 あくまでもWikipediaによると、哲学カフェを始めたのはフランスの哲学者、マルク・ソーテという人物だそうだ。彼は哲学的対話を通して、精神療法やコンサルティングを行っていたそうで、1992年にパリのカフェ・デ・ファール(灯台カフェ)において哲学カフェを始めた。彼はこの運動をソクラテスのカフェ、と呼んでいたそうである。身分や学歴に囚われず、一般公衆を相手にソクラテス式問答法の復活を願ったそうである。ソクラテス式問答法とは、次々に質問を繰り返して、議論を深めていく手法である。

 その後、日本でも2000年頃から行われている哲学カフェ。必要なのは哲学についての知識ではなく、話したい、聴きたいという気持ちだけ、のはず。楽しい時間になるといいなぁ。

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