哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

趣味:Youtubeのこと

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先日、幕張メッセのイベント総合EXPOにてuuum役員の市川義典氏のお話を拝聴いたしまして、大変勉強になりました。

 

■私とYouTube

 今回は私とYouTube氏の出会いについて、書いておきたいと思う。というか、今も寝起きにスマホYouTube見てる流れで、さあ執筆するかとパソコンを開けて、書き始めたところで、どう考えても動画見ながら文章書けんわと、再生をやめたのである。それくらい私にとって、YouTubeを見ることが、日常的な余暇時間の楽しみ方となっており、そのあたりのことを一度書いておきたいと思った次第である。

 私とYouTube氏がきちんと挨拶を交わして出会ったのは今から二年ほど前(2017年春頃)に、遡る。私には事情があって、地元に引きこもっていた時期がある。日々、調子が悪く、やることがなく、家で何もせずにゴロゴロしたり、せいぜい、近所のコンビニや駅前に買い物に行く程度の生活を送っていた。それまでも、YouTube氏を利用することはあったが、Youtuberと呼ばれる人々の動画を見ることはほとんどなかった。それがこの時期から、日々、そういった人々の活動に触れるように、考えが変化することになる。

 というのも、業としてYoutuberをされている人々の多くが、私より年下、中には現役の大学生なども多くいるという環境の中で、そういった人々がキラキラと楽しむさまを見ていても、若いなあ、いいなあ、という羨ましさや、卑屈さしか出てこないのではないかと考えており、私は自身が彼らの動画を視聴することを、良しとしていなかった。ところがまあ、やることがない時期である。Youtubeには、こうしたYoutuberを生業としている人々以外の動画も、ご存知の通りに沢山ある。例えば、プロの音楽家たちのプロ―モーションチャンネルなどだ。

 そういったものを見ている折、ふとオススメの動画の中に、スーパーマリオをフルCGでリアルにしたような動画が流れてきた。何の気なしに私はそれを見て、実はその動画の内容は詳しく覚えていないのだけれど、そこからさらにオススメとして流れてきた動画があって、それがゲーム実況者の ちはやYTS3 - YouTube さんのマリオメーカーの実況動画であった。そのゲーム技術にただただすごいなあと思って、引き込まれたことを記憶している。

 ご存知の通り、YouTuberの動画の多くは10分前後に編集されており、またほぼ毎日、投稿がなされている。ゲーム実況というのは、ゲーム画面がメインで、実況者の声が入るのみであり、人によっては、自身の姿をワイプ等で映したり、企画などで自身の実写動画を撮ったりする人はいつつも、ちはやさんの場合は、この当時は一切姿を表に出していなかったのではないかと思う。そういうわけで、私の懸念していた、若くてぴちぴちのフレッシュさに対して、引け目を感じずに動画を見ることができたし、ただひたすらに、マリオメーカーの色々なコースに挑戦しクリアするという単純な内容故に、私のお脳は考えることをやめ、10分動画を見たらまた次と、彼のマリオメーカー(時にマリオカート)の動画を、貪り食うように消費することで時間をすごした。これが、今にして思うと、私とYoutube氏との正式な出会いであったように思うのだ。

 

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●私のYouTube

 そこから、ゲーム実況者つながりで、色々動画を見ていった。それ(ゲーム実況)なら私自身のアレルギー反応が出ずに、動画を楽しめることが分かったからだ。しかし、その探索はいまいち、パッとしなかった。段々に気づき始めることだが、はじめに出会ったちはやさんが、本当にマリオメーカーが上手い人なので、それより動画を見ていて上手いなあと思える人がなかなかおらず、かと言って、実況の話術で私を惹きつけてくれる人もそうそうおらず、結局、ちはやさんの過去の動画を遡る方が面白かったのである。

 そんな中で出会ったのが、女性のゲーム実況者である、 明日香ちゃんねる - YouTube さんである。彼女はゲームが上手い事に加えて、話す内容が明るく、また声が綺麗なことから、視聴していて非常に心地よいのである。実は、私は流石に今は、地元でぶらぶらすごすことはやめており、比較的多忙な毎日を送っているため、そこまで頻繁にYouTubeを見ているわけではない。主に土日に、フォローしているYouTuberの動画をワーッとチェックする程度だ。そして、そうなると、あまりに多くのYouTuberを追いかけることは、時間的に無理な活動となる。私がいまだに、投稿された動画を、きちんとほぼすべて確認しているYoutuberの一人が、この明日香さんである。

 

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 さて、さらに話を進めよう。私とYoutubeとの付き合い方がさらに変化するきっかけを説明する。もう一人、ゲーム実況者つながりで見ていた動画配信者に、 CO-DAのぐっばいちゃんねる! - YouTube さんがいる。この人は当時から、ゲーム実況だけでなく、実写の動画も作成する人であった。そして、彼の動画の中で出会ったのが、コラボゲストとして登場していた、 水溜りボンド - YouTube さんである。

 

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 水溜りボンドさんは二人組のYoutuberで、ゲーム実況は企画の一つとしてやっているが、マルチ系の、様々な企画にチャレンジする、HIKAKINさんのような世間のイメージする、これぞYoutuberという活動を主としている。今はお二人とも卒業されているが、私が見始めた当時は、現役大学生からちょうど卒業する辺りの時期であったと思うので、それなりにキラキラもしている。また彼らは、毎日投稿のコンビとして知られている。デビュー以来、毎日動画を投稿し続ける。はっきり言って異常である。毎日投稿を謳っていても、誰だって休んでしまう日はある。それが彼らにはないのである。またYoutube界のNHKとも言われている。それくらい、子どもからお年寄りまで楽しめるようなクリーンなチャンネルであるということである。実際、彼らの動画を見ていると、正しいことを伝えたい、人に迷惑をかけない、そういったルールを持った上で、楽しもう、普通の人ができないようなことを見せよう、そういう意識を感じる。

 もちろんこう言ったことは、彼らを追っていくうちに得た知識であるが、おそらくそういった彼らの真摯さが、きちんと各動画ににじみ出ているからであろう。私は非常に好感を持って彼らの動画に接し、今でも楽しく拝見している。特に見始めたころ、すごいな、と感じ入った動画が下のものである。

 

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 このシリーズを通して、彼らの頑張っている姿を知ったし、また彼らは大学の後輩たちと同じ家を借りて共同生活をしているのだけれど、そういった二人だけではない、チームとしての水溜りボンドのつながりを感じることのできるシリーズであった。

 ただしこの動画、サブチャンネル(メインの企画をやるチャンネルではなく、Youtuberたちの日常を映すチャンネル)であり、コンビの片方が活躍するシリーズであるため、もう一つ、メインのチャンネルから記憶に残っている動画をあげておく。こちらは、絵としての衝撃がすごかった記憶がある……。

 

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Youtube

 さて、そんな好青年コンビであり、品行方正に見える水溜りボンドであるが、彼らにも付き合いのあるYouTuberがいるわけで、時折コラボするそういったYoutuberには異様な風体の輩も多い。そんな中で、なんとなく水溜りボンドの柔らかな世界観の動画を見続け、ほっこりしていた時に、私の平穏をかき乱すがごとく登場したのが、 東海オンエア - YouTube さんである。

 

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 初めて見た、東海オンエアのてつやさんは、まさに奇妙な姿をしていて、1500メートル牛丼の動画でストーカー被害にあっていると、わけのわからないことを言っていた。これはヤバいと思った。やっぱりYoutuberなんて、まともな奴じゃないと思った。ちなみに、下が問題の動画であり、これを見てただただきたねえと思った。

 そういうわけで、私は東海オンエアさんについては、出会った当初、猛烈なアレルギー反応があった。それは第一に、リーダーのてつやさんの反社会的な外見によるものであったし、動画の内容も、当時の私の理解を越えたものが多かった。

 その後、どういう経緯かはよく覚えていない。多分、水溜りボンドさんとのコラボがかなり多く、後に共催のイベントをやるくらい仲が良かったので、水溜りの動画をチェックすると、必ず彼らの情報が入ってきてしまう、そんな理由であったと思う。

 とにかく、私が今、Youtubeのチャンネルの中で、最優先でチェックするのは彼ら、東海オンエアさんの動画であり、彼らは6人組のグループなのだが、彼ら一人一人のキャラクターが好きだし、特に初めて目にした時に、異形の人と感じたリーダーのてつやさんに対しては、そのちょっと独特の、リーダーシップであったり、論理であったり、行動力であったり、見習うところが多いと感じている次第である。

 人は見かけによらない。いや、見かけに良いも悪いもない、というべきか。実際、Youtubeに限ったことではないのだろうが、良識ある大人であろう見かけの人が、平気で他人に迷惑をかけている(ように見える)動画を出していることもあり、一方で、東海オンエアさんのように、ぱっと見、異常に見えながら、中身は常識をわきまえた人々であることもある。もちろん、それが本当かは、知らない。だって、私には動画を通した彼らしか、知ることはできなのだから。そういった問題は一度棚上げする。動画外での彼らがどうかはともかく、動画の中の彼らは、派手で奇抜な若者のようでいて、しかし、視聴者を楽しませることに真剣であり、同時にまっとうな人間性を有している(ように見える)。それは私に、時に大いなる学びを与えてくれるし、刺激になっている。それでいいのだ。

 

 以上が、今のところの私のYouTube視聴遍歴である。Youtuberというと、お気楽な流行りもの、という印象も世間にはあるのだろうが、それでもここにあげたのは、その中で生き残っている人々であり、はっきり言ってそういう彼らは、会社勤めをして真っ当に働いているように見える、私が日常で出会う人々より、ずっと機知に富んでおり、時に非常な苦労をし、日々真剣に仕事に取り組んでいる、至極真っ当な人なのだと思う。そりゃそうだ、才能あふれる人がうようよいる、インフルエンサーの世界で、きちんと自分の居場所をキープできる人というのは、それなりの努力をしているものなのだ。だから、まあYouTubeに限らず、何事も偏見は良くないな、というお話である。

 

 特に代表的な動画や、私にとって印象深い動画を、埋め込みで掲出したが、もし不都合があれば、リンクの修正・削除を行いますので、ご連絡ください。