■2022年1月の徒然なること
2022年も変わらずに徒然していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
●さだまさしカウントダウンin国技館 @両国国技館 のこと
私の年越しは2年ぶりに両国国技館だった。前回(2020年→2021年への年越し)もチケットを取っていたのだが、年末の新型コロナウイルス感染症急拡大の影響を受けて、公演自体が中止となった。今回(2021年→2022年への年越し)もチケットは入手したものの、同感染症のオミクロン株という変異種の台頭があり不安定な状況であった。ただ(幸か不幸か)今回は年が明けてから、新規感染者数が急増する結果となり、お陰で? 私はこの年越しイベントに参加できた。さて参加してよかったのか、自分の活動が年明けの感染拡大の一因になっているのではないか、そんなことを思わなくはない。
公演は素晴らしかった。紅白歌合戦に中継された「道化師のソネット」、ペンライトを振って盛り上がる聴衆に囲まれて歌うさだを、テレビでご覧になった方も多くいらっしゃるであろうが、もちろんあれは、さだの仕込みである。入場時に配られたペンライトを、時間に合わせて発光させ、熱狂的に振り乱し狂喜乱舞せよというさだの指示に、皆が従ったまでである。
公演の序盤、恒例となった大晦日に落語「芝浜」を聴く会、今回は最もチケットの取りづらい落語家の一人、立川談春の高座であった。腕はいいが酒に溺れた魚屋勝五郎とその妻を描いた人情噺で、楽しくもしみじみと聴き入る40分であった。
感動的なのは「大晦日」(おおつごもり)から(カウントダウンで)年を越えての、明るく楽しい「春爛漫」。ああ、新しい年がやってきたと、楽しくなる、そんな素敵な時間であった。
●絵画等のこと5.01「QUEEN50周年記念展」@西部渋谷店モヴィーダ館 のこと
QUEENはボーカルのフレディー・マーキュリー、ギターのブライアン・メイ、ドラムのロジャー・テイラー、ベースのジョン・ディーコンによる、イギリス発の4人組ロックバンドである。1971年にジョンが加入してから50年、西武渋谷店モヴィーダ館にて2022年2月13日(日)まで開催中の、『QUEEN50周年展-DON’T STOP ME NOW-』を拝見した。
当時のメンバーや関係者へのインタビューや、近年のブライアン、ロジャーへのインタビュー、ライブやリハーサル、ミュージックビデオの映像が、結成の頃、「オペラ座の夜」の頃、「ライヴ・エイド」の頃、等々、時代で区切られた各展示室で流れ、また関連する衣装や手書きの歌詞、楽器、写真が展示されている、という内容。
展示品数はそう多くない割に入場料が2,000円と高めの設定ではあが、要所要所の映像が充実していて約2時間じっくりと楽しめたし、最終盤には1982年? の西武球場での来日公演の模様(ボヘミアン・ラプソディ、手をとりあって、ウィ・ウィル・ロック・ユー、伝説のチャンピオン)を、大画面・大音量で拝見できたりと、フレディー存命時のクイーンの活躍を全身で感じられることができる、良い催しだと感じた。
QUEENというバンドの面白さは、その楽曲のバラエティさにある。デビュー当時はハードロックを中心に演奏していた(とはいえメロディアスな伴奏やコーラス等の重層的な多重録音で、独特な音作りではあった)が、次第にその作品は、オペラ風、ディスコミュージック風、ポップス風、ロカビリー風等にジャンルを広げ、よく言えば柔軟、悪く言えば節操なく大衆に迎合している、といったところであろう。
バンドのハイライトの一つは、多数のミュージシャンが競演した、1985年のライヴ・エイド。アフリカ難民救済を目的としたチャリティーイベントで、イギリスのウェンブリー・スタジアムに集まった聴衆を熱狂させた。展示内のインタビューで、QUEENは以前にサッカー場でのライヴ経験があり、スタジアムの大観衆をわかせる方法をフレディーが熟知していた、ということも語られるが、とにかくライヴ・エイドでのパフォーマンスが凄かったらしい(生まれる前の出来事につき、私はそうした逸話を聞き、DVDでの映像を観たまでである)。
フレディーは1991年11月24日にHIVウイルスによる免疫不全が原因となり、逝去する。23日にHIVウイルス陽性を世間に公表した、翌日のことであった。その後もバンドは解散はせず、ジョンは音楽活動を離れているが、ブライアン、ロジャーはソロ活動や二人に外部のボーカリストを加えたQUEEN+ という形で活動を続けている。
●2022年のこと
2021年の徒然なることとして、咋年の抱負の振り返りをしている。本業での異動に伴う別れ・出会いは記載の通り、昨年には大きな変化がなかったため、本年に持ち越しとなった。こちらはそういうことになったら適当に対応し、他人といかに意思疎通を図るか、引き続き考えていきたい。
その他、マインドマップを書きつつ今年の目標・方針を考えている。昨年特に下半期は本業の多忙、プライベートでは仇櫻堂としての一箱古本市参加やイベント主催、そしてこのブログの執筆で読書量が減ってしまっていた。もう少し余裕のある生活を送りたい。
その中でやはりこうしたブログ等を「書く」ことを続けていきたい。続けていく中で、あまりこだわり過ぎずに、デザイン面でも文字数面でも、ほどほどに・やりすぎない、を心掛けていくのが良いと思う。何よりの第一のやりたいことは「読む」ことであるので、それを圧迫しないよう、義務感が興味・関心に勝ってしまわないよう、意識してコントロールしていきたいと思う。
「書く」内容としては、先日拝読した『幕末単身赴任 下級武士の食日記』(青木直己/筑摩書房)で描かれた紀州和歌山藩の酒井伴四郎氏の足跡を辿ることをしてみたい。私はInstagramにて食事の投稿を多くしていて、そちらでも文章を書いているのだけれど、江戸勤番の日々、起きた出来事とともに食べたものを日記に残していた伴四郎氏と私は関心が似通っているように思われ、その先達がどんなものを食べたのか、どんなものを見たのか、追ってみたいな、と思った次第である。
今年、「食」に着目したいのはもう一つ理由があって、それは健康面での関心からである。昨年は体重が増加、体感ではあるが体力・筋力の衰えを感じなくはない(一昨年の方が意識的に運動していた……)。今年は意識的に、ホンの少しずつ、何か数字をやり遂げるのではなくてちょっとやってみるか、レベルでいいので、ウォーキング→ジョギングや、筋トレをやりたいな、と思っている。そうした体作りの一環として、食事もバランスのとれたものを摂取したい、と同時に伴四郎氏が食べたものであったり、何等か物語のある食事にも関心が向けられたら、素敵ではないかと、私の「読む」という関心も満たされるのではないか、そしてそれらの経験をまたこうしたブログやInstagramで執筆できたら「書く」という私の関心にもつながり……、そうした私の色々な関心を上手く橋渡しする存在として「食」があるような気がしているのである。