哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

人生の折れ線グラフ(2022年6月 ver.)のこと

■人生の折れ線グラフ(2022年6月 ver.)のこと

 YoutubeチャンネルのたっくーTVれいでぃおさんにて、「人生の折れ線グラフを書いて下さい。」という動画が、2020年6月5日に公開された。  


人生の折れ線グラフを書いて下さい。

 動画の内容は、自分の各年齢での折れ線グラフを書いてみて、同じものを一年後に書いてみたら、全く違う折れ線グラフになるのではないか、というもの。この折れ線の基準というのも、幸福度であったり金銭であったり、これと決めずに自由に書いてみよう、とのことである。
 そして動画で興味を持って、私も折れ線グラフを書いてみたのが2020年6月14日に公開した「人生の折れ線グラフのこと」である。基準としては各年齢での楽しさであったり、充実度みたいなイメージで書いている。そしてたっくーさんのお言葉通り、約一年がたったこの度、久々に折れ線グラフを書いてみたので、その変化等を考察し、味わいたい。

f:id:crescendo-bulk78:20210502170439p:plain

 というような、内容の記事をアップしたのが「人生の折れ線グラフ(2021年5月ver)のこと」で今から約一年前のことであった。今年も折れ線を書く時期がやって来たのである。

●人生の折れ線グラフ(2022年6月 ver.)のこと

 

 戯れにその年齢での健康診断の結果を漁り、体重も付記してみた。するとどうであろう、30→31歳の数値の下がり方が、2020年、2022年、体重と重なることが分かった。私の31歳は新型コロナウイルス感染症が全世界的に拡大した2020年のことである。前年の健康診断で高校生時代以来となる重い体重を記録した私は、その前年の秋から減量を始め、コロナでの自粛期間中は有り余る時間をジョギングやヨガ等の運動にあてていた。そのおかげで近年まれにみる軽い体重を記録したのであるが、2020年6月、最初の緊急事態宣言が解除された直後の私は、その年を低い評価としたわけである。

 その後の2021年・2022年での評価の変わり方は、まさにたっくーさんの思うつぼで、違うのである。何故か。2020年は(昨年の記事の繰り返しになるが)私にとって古本市という新たなチャレンジに踏み出した年であった。そのチャレンジによって交友関係も増えたし、それが2021年(昨年)の私には良いことに見えた、あるいは良い面を見ることができていたわけである。2022年(今年)の私はグラフをご覧になればわかる通りに、楽しさ、モチベーションや充実度という観点では、かなり落ちた状態である。その現在の状態の悪さ故か、その年(2020年)に起こったことの悪い面(コロナの拡大・感染症対策をしながらの本業の再開・業務量の急増)ばかりに目がいってしまっているのかもしれない。折れ線一つ書いたことで、私自身が今どういうことを考えがちになっているのか、振り返るきっかけとなる。面白い。

 というわけで30→31歳の数値の下がり方について、体重と楽しさ、モチベーションや充実度に、因果関係があるわけではない。ただし、全く無関係というわけでもない。それは一つにはコロナと自粛、というキーワードで結び付けられる。コロナと自粛があったからこそ、より一層の減量・運動をするきっかけとなったし、同時にコロナと自粛は私の生活習慣を乱して、メンタル状況を悪化させる原因となった。

 そして今年(2022年)、私の楽しさ、モチベーションや充実度は大きく下落している。本業で同じ課内での担当変更があったことで、仕事が多忙を極めており、というか仕事が忙しいというレベルではなくプライベートを圧迫している。どう考えてもこの状況では楽しさは上がりようがないため、どうにかしないといけない。というのを認識するためにも、折れ線を書いてよかった。2022年は残り半分、来年以降またこの折れ線を書いたときに、2022年が案外良かったと思い直せるような、そんな手が打てれば良いのだが。

 最後に、2022年の折れ線が、昨年・一昨年と比べて大きく下に書かれている点だが、単純にこれまで50くらいが普通(平均)、というイメージ折れ線を書いていたことを失念しており、確か0が普通(平均)だよね、と思いながら書き出したことによる。最もそうした控えめな数字のチョイスからも私のこのところの疲労がおわかりいただけるのかもしれないが。

 

■ちょっと関連

philosophie.hatenablog.com