哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2018-01-01から1年間の記事一覧

映画を観ること

■映画を観ること ●妻よ薔薇のように~家族はつらいよ3~ 今週は二本の映画を観に行ったので、それについて書きたいと思う。 まずはシリーズ三作目を迎える、家族につらいよである。東京物語をリメイクした東京家族のパロディというか、スピンオフみたいな形…

壁を登ること

※画像はイメージです。 ■壁を登ること 先日、知人に誘われてボルダリングに行ってきた。ボルダリングとクライミングの違いが今一つわからなかったが、クライミングの中で低い壁を、シューズとチョークといった最低限の道具で登ることを、ボルダリングと言う…

カフェにて

■カフェにて 小粋なジャズが流れていた。軽妙なピアノの音と、楽し気な管楽器の音が響き、僕の心は少し、軽やかになる。 しかし、と僕は目の前のノートパソコンに向かった。僕には書き上げなければならない物語がある。この物語を、今夜10時までに書かなけれ…

ペンギンの赤ちゃんのこと

■ ペンギンの赤ちゃんのこと ペンギンが好きだ。ペンギンは和名で人鳥と呼ばれている。『ペンギン皆兄弟』という曲もある通り、ペンギンはなんとなく人間に近い存在なのではないかと思っている。そもそものペンギンの語源は諸説あるが、15世紀後半から、太っ…

自分へのご褒美が大事ということ

■自分へのご褒美が大事ということ 皆さん、自分へのご褒美、できていますか? 自分の頑張りに、きちんと報いることができていますか? 私はこれまで、我慢することが多かった気がする。例えば物欲、こんなカバンが欲しいと思っても、イメージに合うのを探し…

タロットで占ってもらったこと

■タロットで占ってもらったこと 最近、私の周りで、不思議とタロット占いを行っている人が多くいる。行っている、というのは自らカードを買って、占いに興じている、という意味であり、占い師を訪ね歩いているわけではない。 そこで戯れに私も占ってもらった…

仕事はどこでもできるということ

■仕事はどこでもできるということ 図書館で借りていた本を返しがてら、図書館の閲覧席で読み残しを読了して、読書記録をつけてこれの執筆をするという目標が、初めからとん挫した。理由は図書館の休館である。家に戻って、読み残しを読んで、読書記録をつけ…

ブログの投稿日について

■最近読んでいる本について 最近、メンターに勧められたこともあり、『嫌われる勇気』を読んでいる。その中で語られることだが、世の中の悩みはすべて対人関係なのだという。考えてみれば、確かに全てはそこに還元できるのかもしれない。例えば、私が今、気…

『スピノザ『神学政治論』を読む』を読んで

■『スピノザ『神学政治論』を読む』を読んで これは標題の著作を読んで私の感じたことである。であるからして、この本の言っていることや、スピノザが言いたかったことからは乖離しているかもしれない。その点を踏まえて読んでいただければと思う。 スピノザ…

文筆について

■文筆について 文筆について書いてみたいと思う。文筆、とりわけ小説については、私は長い手紙だと思っている。言い換えれば文筆は、コミュニケーションの一形態である。文芸の創作、アートの神髄、芸術性の発露、黒い欲望の濁流、そんな素敵なものではない…

幸せな状態について

■幸せな状態について 幸せな状態についての議論であった。私にとって幸せな状態とは、他者との関係性の中に存在すると思う。それはそうであろう。実は我々は、多かれ少なかれ、他者と関係を持ちながら生活している。もちろん、そうでないと考える向きもあろ…

幸せとは何か

■幸せとは何か 幸せになる。今年の初め、ある会合で私は今年の抱負として、こう宣言した。 それからおよそ二か月が過ぎた今、思うことがある、幸せとは何か。 お手々のしわとしわを合わせて幸せとか、そんなものでないことは自明である。それでは私の宣言し…