■小田原 北條五代祭りと松原神社例大祭 のこと
(上段左より)
小田原北條五代祭りでのヴィーナスブルー号・龍宮堂のジェラートと御幸の浜
珈琲 豆の樹 のコーヒーぜんざい・ヴィーナスブルー号と三代氏康公
●北條五代祭り のこと
2023年5月3日。これまで、2018年、2019年、コロナでの二年間の休止を経て、2022年 と参加している「小田原 北條五代祭り」において、4開催連続4回目の出陣をしてきた。今年2023年は小田原を治めた後北条氏が、伊勢氏より北条氏に改姓したとされる1523年から500年にあたるそう。なお改姓は伊勢宗瑞(盛時・北条早雲)没後の二代氏綱の時代になされたそうで、宗瑞は北条姓を名乗っていないのだとか。
私は北条五代らに扮した騎馬隊行列の馬方としてのお手伝い。チャーリー(騎乗者等不明)、寒立(四代氏政公・右側)、黒雲(初代早雲公・右側)に続き、今回はヴィーナスブルー号とともに三代北条氏康公の左側を担当。出だしで少し馬がびっくりした以外は、全く行きたがることもなく、過去4年で私としては一番扱いやすい子に感じた。
三代氏康は二代氏綱の嫡男。上杉謙信や武田信玄からの攻撃に耐え、また敵に背を向けることが決してなく、相模の獅子と呼ばれたとか。はじめ越後の上杉に対抗すべく、甲斐の武田・駿河の今川義元と結んで、1554年に甲相駿三国同盟を結成。1568年の桶狭間の戦いで義元が討たれた今川を武田が攻めたことで同盟は瓦解、北条は新たな同盟先をかつての敵である上杉に求めたとか。氏康自身は1566年に隠居して氏政に家督を譲り、1571年に永眠、とのこと。
行列は騎馬隊以外に鉄砲隊等様々なパフォーマンスを行う。小田原城銅(あかがね)門を出発して、小田原の街中をぐるりと1時間弱練り歩く。沿道には多くの人が詰めかけ、声援を送っていた。また来年、是非伺いたいと思います。
●松原神社例大祭 のこと
5月3日〜5日、小田原では松原神社例大祭が行われる。私は4日に少しだけ様子を拝見することができた。
御濱降りという、浜から海へお神輿で突っ込んでいく様子が見たかったのだが、昼過ぎに浜に行ったところそれらしき気配が何もなく、近くにいらした人に伺ったところ、午前11時くらいには終わってしまったとのことで、また来年である。5日の夜の松原神社(宮入?)が面白いと教えていただいたが、残念、そこまでは滞在せず。
それでも、昨年初めて訪れた龍宮堂さんのジェラートをいただきながら海を眺めるのがとても良い感じなので、今年もそれだけで十分楽しかった。右に伊豆半島、左に三浦半島を臨みながら、延々と打ち寄せる波を眺められる御幸の浜は、私が小田原で一番好きな場所である。この時期は日差しが強くとも暑くはなく、風にあたってちょうどよい。
また町中の各所で神輿渡御や祭囃子を拝見できて、楽しかった。もともと小田原の漁師たちが担いでいたそうで、掛け声なども漁師が網を引くものに因むそう。「小田原担ぎ」という独特の担ぎ方、他の町会神輿との合体や神輿を船に見立てて静止した状態で木遣りを唄うこと等が特徴なのだとか。駆け足で突っ込んでいく様子がかっこよい。