哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ヨセノコスパノコト

■落語の話 落語を聞くようになったのは、大学に通っている頃であるから、10年くらい前であろう。きっかけは、もはやよく覚えていない。ただ、なんとなく近所の公民館で借りた落語のCDを、大学卒業後、新卒で入社した銀座の会社へ向かうのに、東西線に揺られ…

小鍛冶のこと

nohgakuusagi.web.fc2.com ■小鍛冶(コカジ)のこと なにか小鍛冶について書こう。そう思い立ったのはいつのことであったであろう。私は小鍛冶について書かねばならない、今はそんな使命感だけが私の脳裏を埋め尽くしてる。いや、この表現は正確ではない、私は…

迷いと決断のこと

■迷いと決断のこと ●めざめ 令和元年6月2日、私は朝8時に目を覚ました。昨夜は、自由に使える時間があったのだが、夕飯のカレーライスを食べ終えて、Youtubeでゲームの実況動画を見ているうちに、気が付いたら随分と時間が過ぎてしまっており、眠くなってい…

武田神社薪能のこと

■武田神社に行ってきた! 十一時丁度之梓十一号デ私ハ私ハ私ハ私ハ旅立ツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。人気デュオのハンターズの歌声がラジオから流れていた。 平成三十一年五月二十五日、夢の中では妙なことに、元号が令和というものに変わっており、何らかの政…

新宿末広亭5月中席のこと

■新宿末広亭5月中席のこと 割と久しぶりに、寄席に行った。ホール落語等にはいっていたのだが、寄席はなかなか足が向かず……。たまたま、柳家花緑さんが、新宿末広亭の夜の部でトリ(主任)をつとめられるとのことを知り、都合がつきそうだったので、どうせな…

もっと公共交通機関のこと

philosophie.hatenablog.com ■もっと公共交通機関のこと 先日、夢の中で私は未来に行っていた。未来では路線図が今と変わっているようで、職場に通勤するのに、多少遠回りをしなければいけなくなっているようであった。しかし、よくよく調べてみると、通勤に…

小田原北條五代祭りのこと

■小田原北條五代祭りのこと 去る、令和元年5月3日、神奈川県小田原市で毎年開催されている、小田原北條五代祭りに行ってきた。私の参加は2年連続2回目である。このお祭りでは、北条早雲以下北条家と家臣に扮した行列のパレードが行われる。多くの家臣、姫た…

新作長編のこと

■新作長編 タイトル 第一章 君がいた夏は、遠い夢の中。空に消えてった、打ち上げ花火。 ブラウン管の向こうでは青いユニフォームを着たチーム同士が野球をしており、打席に立っているのは宮本慎也という選手だと画面のテロップは告げていた。私はそんなテレ…

能楽と動物のこと

■能楽と動物のこと 能楽に関する記事と、動物に関する記事が、やや少なくなっている。文章を書くにあたって、やはり、鮮度のあるものだと、良いと思う。その点、何か展示を観に行ったとか、舞台を観に行ったとなると、文章にしやすいと思うのだが、生憎とこ…

ムーミン展(THE ART AND STORY) @森アーツセンターギャラリー のこと

ムーミンのFIKAセット 六本木ヒルズにある、森アーツセンターギャラリーで開催中のムーミン展(2019年4月9日~6月16日)に行って参りました。その際に感じた、会場である森アーツセンターギャラリーに思うこと、および、ムーミン展の感想を、大いに語ります…

ringo starr and his all starr band japan tour 2019 のこと

■夢のこと ある日の夕刻のことである。私は眠気を感じて、ベットにごろんと横になり、すっかり寝入ってしまった。 私はよく知らない場所にいた。それはあるタイミングでは、東京都内の代々木駅近くにある公園であり、大きな沼があって、そこで親子三人の見知…

人間関係論のこと

■人間関係論~ヒトの各成長段階における代表的社交モデルの提示~ 人間はその成長段階の各過程において、様々な社交の形を取り結ぶことになる。例えば、社会に出て、サラリーマンとして働いている人間にとって、第一の枠組みとして会社の内と外、という形が…

一周年記念のこと

お陰様で当ブログ『哲学講義』は本日、 初投稿から一周年を迎えました。 こうして続けてこられておりますのも、 皆様がご覧くださってるお陰です。 より一層精進いたしまして、 読んでいただける記事を目指しますので、 引き続きよろしくお願いいたします。

第4回本のフェス2019のこと

■第4回本のフェス2019のこと 東京は市ヶ谷、飯田橋、神楽坂界隈にて開催され、今年で4回目を数える催し、「本のフェス」に行ってきた。今年は2019年3月23・24日(土・日)開催とのこと、せっかく土曜日に行ってきたので、日曜日にこれを見て誰かが行きたくな…

趣味:Youtubeのこと

先日、幕張メッセのイベント総合EXPOにてuuum役員の市川義典氏のお話を拝聴いたしまして、大変勉強になりました。 ■私とYouTube氏 今回は私とYouTube氏の出会いについて、書いておきたいと思う。というか、今も寝起きにスマホでYouTube見てる流れで、さあ執…

『能・狂言の誕生』のこと

■『能・狂言の誕生』のこと 諏訪春雄さんによる『能・狂言の誕生』を読み終わらなかったので、その間に感じたことを記す。 能・狂言の誕生 作者: 諏訪春雄 出版社/メーカー: 笠間書院 発売日: 2017/01/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見…

らくごカフェ10周年記念 平成最後の武道館落語公演 @日本武道館 のこと

■らくごカフェ10周年記念 平成最後の武道館落語公演 2019年2月25日(月)、東京は九段下にて催された、らくごカフェの10周年記念公演に行ってきた。らくごカフェとは、神保町の神田古書センターにあるこじんまりとした寄席であり、ドリンク付きで若手や中堅…

徒然なること

■徒然なること お馴染みのカフェ・ド・クリエで緑色の頭をした男性が給仕をしている。緑色の髪の人を雇ったのかと、思ったのだが、ふと、働いていた男性が緑髪になったのかも、と思い直した。わからない、毎週のように訪れていながら、ここの従業員で、私が…

『フォルトゥナの瞳』公開に寄せて

●Fortuna 2019年2月、映画『フォルトゥナの瞳』が公開された。これは百田尚樹氏による小説の映画化であり、ある日、死期が近い人が透けて見えるようになった男性とその恋人とのラブストーリーである。私はこの原作小説を読んでいないし、映画も観ていないし…

能楽師狂言方:大藏家vs野村家のこと

■能楽師狂言方大藏流大藏家と和泉流野村家との血みどろの抗争のこと 2019年、平成最後の年、能楽界に激震が走っている(ウソである)。 そもそも能と狂言の総称である能楽において、役者は4つのグループに分類される。能で主役を務め、また地謡というコーラ…

宗八②

■総特集森見登美彦の感想のこと 本日借りたり閲覧したりした資料 ●経緯 【参考1】 #文藝別冊森見登美彦 #その1 #森見登美彦●『文藝別冊総特集森見登美彦』の感想のこと作家森見登美彦を特集した本を読み終えた私は、静かに本を閉じて、ため息をついた。なん…

熊楠と猫展in山梨 @敷島書房 のこと

■2019年敷島書房の旅 2019年1月14日(月)、私は住まい致す房総半島は下総の地を旅立ち、8時ちょうどのあずさ2号ならぬ、9時半のかいじ101号で、遠き甲斐の国へ赴いた。私はそこで、モノリスに触れた猿がごとき進化をしたという。この記事では、その時のこと…

本を買うこと

■2019年、ブログを進化させます JR幕張駅 年も変わったので、当ブログ『哲学講義』をバージョンアップすることにした。 具体的には、カテゴリ名を変更した。そう、それだけである。それだけであるが、急にひっそり変えるのも何なので、ここに私がどういう意…

終わりのむこうへ:廃墟の美術史 @渋谷区立松濤美術館 のこと

G. B. ピラネージ《『ローマの景観』より:シビラの神殿、ティヴォリ(背後から)》(部分) 国立西洋美術館 渋谷区立松濤美術館の撮影パネル ■Beyond the End: Ruins in Art History 渋谷区立松濤美術館にて開催されている、廃墟の美術史展に行ってきた。廃墟は…

2018年の読書のこと

●2018年に読んだ本ベスト5 なぜ人間はベスト5に心地よさを感じるのであろう。 例えば、なぜベスト6ではいけないのであろうか。あるいはベスト9ではいけないのだろうか。これは人間が片手で数えることができるのが、5つまでだからではないだろうか。あるいは…

謹賀新年のこと

あけましておめでとうございます。 旧年中は大変お世話になりました。 来る2019年が皆様にとりまして、平穏で幸多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。 本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。