哲学講義

仇櫻堂日乗

【まえがき】会社勤めの傍ら、趣味で文章を書いています。私の日常での出来事や考えたことに加えて、読んだ本、鑑賞した美術などの展示、コンサートや能楽公演の感想、それに小説などの作文を載せます。PC表示ですとサイドバーに、スマホ表示ですと、おそらくフッターに、検索窓やカテゴリー一覧(目次)が表示されますので、そちらからご関心のある記事を読んでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

絵画等のこと⑨とある美術館の夏休み @千葉市美術館

千葉市美術館にて開催中の「とある美術館の夏休み」展(~2022年9月4日(日))を拝見してきたので感想を記す。 ■絵画等のこと⑨とある美術館の夏休み @千葉市美術館 ホームページより本展のコンセプトの一部を引用する。 現代美術家の新作と古美術作品。ア…

むすびの会20周年記念事業「祈りの表現」@銕仙会能楽研修所 のこと

■むすびの会20周年記念事業「祈りの表現」@銕仙会能楽研修所 のこと www.musubinokai.org 銕仙会能楽研修所にて令和4年8月10日(水)に開催された、むすびの会20周年記念事業「祈りの表現」(人間国宝によるお話と実演)を拝見したので、感想を記す。銕仙会…

終わらないこと

■終わらないこと 色々なことが終わらなくて、焦りを感じている。 そんなことを共有しても、その一つ一つは終わらないから焦りは消えないのだけれど、それでもとりあえずここに書いてしまうのは、このブログ「哲学講義 仇櫻堂日乗」の執筆も、終わらないこと…

2022年7月の徒然なること

■2022年7月の徒然なること 鳩やぐら(東京都渋谷区)おばんざい定食(1,500円・8月3日まで) 勤め先のあるイベントに際して、近隣飲食店にご協力いただき、京都にまつわるメニューを提供いただいています(8月3日(水)まで)。千駄ヶ谷にお越しの際はぜひ、…

2022年7月の読書のこと「平家物語 犬王の巻」

■平家物語 犬王の巻(古川日出男/河出書房新社) この記事は Lotus cafe のアイスカフェラテを飲みながら書きました。 映画「犬王」を拝見して、前々回、前回と感想を記した。今回はその原作に当たる古川日出男『平家物語 犬王の巻』の感想を書こうと思ふ。 …

映画等のこと12.01「犬王」友魚のこと

■映画等のこと12.01「犬王」友魚のこと この記事は Lotus cafe のアイスコーヒーを飲みながら書きました。 映画「犬王」を拝見したので、前回に続いて感想を記す。※ ネタバレを含みます。 劇場アニメーション『犬王』 古川日出男による『平家物語 犬王の巻』…

映画等のこと⑫「犬王」

■映画等のこと⑫「犬王」 この記事は Lotus cafe のアイスチャイティーを飲みながら書きました。 映画「犬王」を拝見したので、感想を記す。※ ネタバレを含みます。 劇場アニメーション『犬王』 本作は古川日出男による『平家物語 犬王の巻』を原作とした劇場…

絵画等のこと⑧津田青楓 図案と、時代と、@渋谷区立松涛美術館

渋谷区立松涛美術館にて開催中の「津田青楓 図案と、時代と、」展(~2022年8月14日(日))を拝見してきたので感想を記す。 ■絵画等のこと⑧津田青楓 図案と、時代と、@渋谷区立松涛美術館 津田青楓は1880年、京都に生まれて1978年に東京に没した画家で、テ…

2022年6月の読書のこと「しししし4 特集 中原中也」

■しししし4 特集 中原中也(双子のライオン堂)のこと ものすごく色々な所で訴えているのだけれど、本を読む暇がない。私は片道1時間かけて自宅のある千葉県から都内の職場に通っていて、これまではその一日2時間の通勤時間は格好の読書時間だったのだけれど…

人生の折れ線グラフ(2022年6月 ver.)のこと

■人生の折れ線グラフ(2022年6月 ver.)のこと YoutubeチャンネルのたっくーTVれいでぃおさんにて、「人生の折れ線グラフを書いて下さい。」という動画が、2020年6月5日に公開された。 人生の折れ線グラフを書いて下さい。 動画の内容は、自分の各年齢での折…

2022年6月の徒然なること

■2022年6月の徒然なること この連載タイトルの元ネタとなっている『徒然草』は“つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて”と始まる随筆で、鎌倉末期から南北朝時代にかけて活躍した吉田兼好(兼好法師)によって書かれました。清少納言の『枕草子』や鴨長明…

温故知新のこと⑤「2016年1~3月の手帳より」

■温故知新のこと⑤「2016年1~3月の手帳より」 引き続きこのブログを始める以前の手帳を振り返っている。今回から2016年(の年始)へと遡ります。 ●2016年1月のこと 1月1日(金):各所に年賀メール送信。 1月3日(日):御用始め。 1月4日(月):『楽語』(…

2022年5月の読書のこと「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」

■モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語(内田洋子/文藝春秋)のこと 北イタリアの山の中にある小さな村「モンテレッジォ」は代々、本の行商で生活していたそう。そんな土地を著者が取材した作品。私自身一箱古本市に出るなど、本を持って移動し販売す…

映画等のこと⑪「ツユクサ」

■映画等のこと⑪「ツユクサ」 この記事は星乃珈琲店のスフレパンケーキを食べながら書きました。 映画「ツユクサ」を拝見したので、感想を記す。※ ネタバレを含みます。 映画『ツユクサ』公式サイト (tsuyukusa-movie.jp) 本作の主人公・五十嵐芙美(小林聡美…

2022年5月の徒然なること

■2022年5月の徒然なること 鳩やぐら(東京都渋谷区) 激動の4月は過ぎ去り、波乱の5月がやってまいりました。何が激動で何が波乱かと申しますと、単純に本業でやたら多くの領域の仕事に首を突っ込みすぎていて、手というか頭が足りなくなっている状況です。…

令和4年度「北條五代 歴史と文化の祝典」のこと

■令和4年度「北條五代 歴史と文化の祝典」のこと 菜の花ヴィレッジ ムーンカフェ(神奈川県小田原市) 新型コロナウイルス感染症の影響で2年間、開催が中止となった小田原北條五代祭り。今年2022年は「北條五代 歴史と文化の祝典」と名称を変更して規模を縮…

絵画等のこと⑦生誕100年 清水九兵衞/六兵衞 @千葉市美術館

清水九兵衞(7代六兵衞)/(4段目の2枚)清水宏章 千葉市美術館にて開催中の「生誕100年 清水九兵衞/六兵衞」展(~2022年7月3日(日))を拝見してきたので感想を記す。同時開催の清水九兵衞(7代六兵衞)の孫にあたる清水宏章の個展「朱」(~5月19日(木…

2022年4月の読書のこと「能から紐解く日本史」

■能から紐解く日本史(大倉源次郎/扶桑社)のこと 矢来能楽堂(東京都新宿区) 人間国宝(重要無形文化財各個認定保持者)の大倉源次郎(小鼓方大倉流能楽師)による『能から紐解く日本史』(扶桑社)を拝読した。能楽がどんな歴史の中で生まれてきた芸能か…

2022年4月の徒然なること

■2022年4月の徒然なること LOTUS CAFE(千葉県千葉市) 私事ですが、年度替わりで課内の担当替えがあり、営業部門より広報部門へ異動しました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 ●絵画等のこと6.02「没後50年 鏑木清方」@東京国立近代美術館 現…

映画等のこと⑩「平家物語」

■アニメ「平家物語」のこと アニメ「平家物語」(フジテレビ)全11話を拝見した。新年早々、本作と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)と鎌倉時代を描く作品が併走したわけだけれど、こういうの狙って大河に合わせたのだろうか……。 本作は平家の栄華と没落を…

映画等のこと⑨2021年11月~2022年3月までの連ドラたち

■映画等のこと⑨2021年11月~2022年3月までの連ドラたち LAITIER(東京都渋谷区) 最近(2021年11月~2022年3月頃に放送終了した作品)もたくさんの連続ドラマを見た。視聴したのは、「青天を衝け」(NHK・主演:吉沢亮)「恋せぬふたり」(NHK・主演:岸井ゆ…

2022年3月の読書のこと「マンガでわかる もしかしてアスペルガー!?」

■マンガでわかる もしかしてアスペルガー!? 〜大人の発達障害と向き合う~(司馬理英子/主婦の友社)のこと アスペルガー症候群とは、ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)と同じく発達障害の一種で、社会性やコミュニケーションに問題を抱えるASD…

2022年3月の徒然なること

■2022年3月の徒然なること カフェ・タピロス(東京都港区) 新型コロナウイルス感染症への対策で、完璧にマスクを着用しているというのに、今年は花粉症が酷い……。鼻水や目の痒みに加え、喉の奥や果ては耳の奥までが、痒いように思われる。つらい……。 ●絵画…

絵画等のこと⑥どうぶつかいぎ展 @PLAY! MUSEUM

■絵画等のこと⑥どうぶつかいぎ展 @PLAY! MUSEUM SUBURBAN COFFEE(千葉県千葉市) 先日、地元を歩いていると、近所のパン屋さんにて何やら怪しげな珈琲ショップが出現していた。怪しがりて寄りて見るに、 月に2回パン屋さんの店先に出店して、美味しい珈琲…

敷設のこと⑦『はつ恋』(村山由佳/ポプラ社)読書会のこと

■『はつ恋』(村山由佳/ポプラ社)読書会のこと 先日、コトゴトブックス主催によるオンライン(zoom)の読書会に参加した。課題本は『はつ恋』(村山由佳/ポプラ社)で作者も参加。読者同士で意見を交わすというよりは、感想や気になったことを作者に伝えて…

温故知新のこと④「2017年10~12月の手帳より」

■温故知新のこと④「2017年10~12月の手帳より」 引き続きこのブログを始める以前の手帳を振り返っている。2017年の秋から暮れにかけて。私は精神の不調から仕事を休んで、都内のリワークに通い始める。 ●2017年10月のこと 10月1日(日):風邪が大分よくなっ…

2022年2月の徒然なること

■2022年2月の徒然なること かもめブックス(東京都新宿区) プリンは美味しかったがややサイズが小さかった……。 ●第41回青葉能「羽衣」他 @青葉の森公園芸術文化ホール のこと 千葉県千葉市にある青葉の森公園芸術文化ホールにて2022年2月13日に開催された…

2022年2月の読書のこと「球道恋々」

■球道恋々(木内昇/新潮社)のこと cafe five(千葉県千葉市) 木内昇作品はどれも好きで、江戸という失われゆく時代を思う『漂砂のうたう』や様々な視点で新撰組を描いた『地虫鳴く』等が印象的。何となくどれも物語に影が落ちるような印象がある。 そんな…

日本テレマン協会第285回定期演奏会 @東京文化会館 のこと

■日本テレマン協会第285回定期演奏会 @東京文化会館 のこと 東京文化会館小ホールにて開催された、以下のコンサートの感想である。 日本テレマン協会第285回定期演奏会鷲見 敏(チェロ) J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲【曲目】J.S.バッハ:無伴奏チェロ…

2022年1月の読書のこと「新聞記者、本屋になる」

■新聞記者、本屋になる(落合博/光文社)のこと 人間関係(東京都渋谷区) 東京・田原町の書店、Readin’ Writin’ BOOK STORE 店主の落合博さんの著作を読む。本好きではあったが特に読書家ではなく、本屋をやる気もなかった新聞記者がいかに本屋になったのか…